なぜ村岡桃佳はコンタクト落下で「一瞬何も見えなくなる」危機を乗り越え北京パラ2つ目の金メダルを獲得できたのか?
レース中に左目のコンタクトレンズがずれ、ついには落ちる非常事態を笑顔で「ハプニング」と位置づけられたのも、ある意味で開き直りの境地に導かれたものだろう。 前回平昌大会で銅メダルだったスーパー大回転を制した村岡は、2014年ソチ大会アルペンスキーで男子滑降、スーパー大回転座位を制した狩野以来となる、ひとつの冬季パラリンピックで2つの金メダルを獲得した日本人選手になった。 通算で「3」に達した金メダル数は、狩野やクロスカントリースキーの新田佳浩(41、日立ソリューションズ)ら4人に並んで冬季パラリンピック史上で日本人選手最多にもなった。 今日7日にスーパー複合、11日に大回転、最終日の13日には回転に挑む村岡に5冠の可能性が出てきた。 「自分らしく、楽しく滑りたい」をモットーに歴史的な記録へ挑む。