高校駅伝1区で八千代松陰の鈴木琉胤が日本人最高記録 来春、早大に進学
◇全国高校駅伝・男子第75回(22日、たけびしスタジアム京都発着、7区間42・195キロ) 「花の1区」(10キロ)と呼ばれる最長のエース区間で、千葉・八千代松陰の鈴木琉胤(るい、3年)が日本人最高記録の28分43秒で区間賞を獲得した。2019年に八千代松陰の先輩の佐藤一世(現SGH)、昨年に兵庫・須磨学園の折田壮太(現青学大1年)がマークした従来の1区日本人最高記録の28分48秒を5秒更新した。 鈴木は最初の100メートルで先頭に立ち、レースを引っ張った。5キロを14分32秒で通過した後、6キロで独走態勢に入った。その後、一時、ペースは落ち、7キロ通過では日本人最高記録のペースから約10秒遅れたが、残り3キロを8分1秒と強烈なロングスパートで記録を更新した。区間2位の福岡・大牟田の本田桜二郎(2年)に29秒の大差をつける圧倒的な区間賞で、八千代松陰の4位入賞の立役者となった。 今年7月の全国高校総体5000メートルでは猛暑の中、北海道・札幌山の手のガユ・サミュエルでハイレベルの優勝争いを演じて、13分39秒85の大会日本人最高記録で2位になるなどトラックでもロードでも世代トップの鈴木は早大の推薦入試に合格しており、来年度は、期待のルーキーとして大学駅伝界に戦いの場を移す。 早大の推薦入試には、この日、3区区間賞で長野・佐久長聖の連覇に貢献した佐々木哲(3年)、3区14位だった須磨学園・堀野正太(3年)も合格済み。「来年度の新入生たちの頑張りは、これから箱根駅伝(来年1月2、3日)に臨む私たちに勢いを与えてくれました」と花田監督は話す。 今年1月の第100回箱根駅伝で早大は7位。今回の第101回大会では3位を目標に掲げる。鈴木ら強力ルーキーが加わる第102回大会以降では、さらなる躍進を目指すことになる。
報知新聞社