徳島、福岡が決めたJ1昇格争いにあった壮絶ドラマ…長崎に突きつけられた残酷な結末
FC琉球と京都に敗れ、松本山雅FCとは引き分けて勝ち点を落とした第34節以降における取りこぼしが、追う側の勢いを少なからず削いだ。キャプテンとして39試合に出場し、プレー時間がチーム最多の3310分を数えたボランチ秋野央樹は、場内を一周しているときから号泣していた。 「どうしてもこのチームでJ1を戦いたかったし、何がなんでもこのチームを勝たせたい一心でこの1年間やってきましたけど、力不足を感じています。サポーターの期待に応えられず申し訳ない」 20日の最終節では徳島と福岡の直接対決が組まれている。福岡に勝ち点2ポイント差で食らいついていけば、得失点差で大きく福岡を上回っている長崎が劇的なドラマを起こす可能性もあった。長崎は負けなかった。ただ、あと1点を奪えなかったがゆえに、あまりにも残酷な現実を突きつけられた。 (文責・藤江直人/スポーツライター)