松坂大輔は涙の引退会見で何を語ったか…「自分を褒めてあげたい”あきらめの悪さ”の原点は甲子園でのPL学園戦」
――今日ラスト登板、どんな姿を? 「本当は投げたくなかった。今の体の状態もある。どこまで投げられるかもあった。これ以上ダメな姿を見せたくないと思っていた。引退をたくさんの方に報告させてもらったが、最後にユニホーム姿でマウンドに立つ松坂大輔を見たいと言ってくれる方々がいた。どうしようもない姿かもしれないが、最後の最後、全部をさらけだして見てもらおうと思った」 ――引退セレモニーは? 「特に引退セレモニーはない。セレモニーはファン感謝デー(12月4日・メットライフドーム)でやらせてもらえるということなので、そこでファンの方に何かを伝えられたらなと思う。今日はグランドを1周してスタンドに挨拶だけは行かせてもらう。ナイターで、みなさんも時間がないと思う。僕の気遣いです(笑)。終電もありますしね(笑)」 ――今後は? 「最近、家の庭で野菜を育てたりしている。たいしたことじゃないかもしれないが、そういうことさえ(家族に)してあげられなかった。家族との時間を増やしながら違う角度で野球を見ていきたい。野球以外にも興味のあることがたくさんある。野球以外にもチャレンジしたいし、野球界、スポーツ界に恩返しできる形を作っていければいい」 ――松坂さんにとって野球とは? 「気のきいたことを言えればいいが、5歳くらいから野球を始めて、35年以上になるが、ほぼここまできた僕の人生そのものだと言える。その中でたくさんの方々に出会えて助けてもらって、ここまで生かされてきたと思う。ほんとに皆さんには感謝している。その思いを込めて、何球投げられるかわからないが、最後のマウンドにいってきたい」 (文責・論スポ、スポーツタイムズ通信社)