THE ALFEE・高見沢さんの「ベスト・ヒット・コミックス大賞2024」タカミーの独断と偏見で決定!3作品は…?
大の漫画好きとしても知られるTHE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さんが、今イチオシの漫画を紹介する「タカミーのベストヒットコミックス」。今回は、高見沢さんが選ぶ「T'sコミック」の2024年ベスト3作品を発表! 気になる大賞はどんな作品なのでしょうか? ぜひ、年末年始に読んでみてください。
<T’sコミック優秀賞>文豪のお堅いイメージを一新!『先生と僕』
『先生と僕』香日ゆら/著 KADOKAWA刊 全4巻 文豪・夏目漱石の史実を基にした4コマ漫画。お堅いイメージのある漱石だが、多くの友人や門下生に慕われており、じつはとてもチャーミングな人物だった!? 漱石の新たな一面が楽しめる1冊。
●意外にお茶目な文豪の一面を垣間見られる
文豪と言って、真っ先に浮かぶのが明治・大正に活躍した作家のお歴々。父が教育者だったので、家にはそういった類いの本が沢山ありました。物心ついて、本棚から面白そうな本を取っては自分なりに慣れ親しんでいましたが、中でも『吾輩は猫である』や『坊っちゃん』など、夏目漱石の小説は子供でも分かりやすかったと思います。 そんな夏目漱石の日常を4コマ漫画で描いた作品で、知られざる文豪の一面を垣間見ることが出来ます。門下生との丁々発止など、大変興味深く全巻読破しました。今まで文豪って少々堅苦しい人物像を勝手にイメージしていましたが、意外にお茶目なんですね。(ESSE2024年3月号より抜粋)
<T’sコミック最優秀賞>心温まるコミックエッセイ『ねことじいちゃん』
『ねことじいちゃん』ねこまき(ミューズワーク)/著 KADOKAWA刊(1)~(10)巻 数年前に妻に先立たれ、愛猫のタマと小さな島で暮らす大吉じいさん。周りの人たちに助けられながら、1人と1匹は今日も穏やかに暮らしていく。四季を感じるほのぼのストーリーに、癒やされること間違いなし。
●現代生活に疲れた心をホワッと癒やしてくれる
ほのぼのしたいなぁと思いつつ、朝刊の一面下の書籍広告でタイトルに惹ひかれて早速購入。大吉さんはネコのタマと暮らす75歳の後期高齢者。老人とネコの島での暮らしぶりがエピソードを交えながら淡々と展開されますが、何とも言えない世界観に案の定ほのぼのしました。自分も70代に突入したからか、親近感のあるコミックでした。 老人とネコの何気ない暮らしぶりをネコの視点で展開する物語は、現代生活に疲れた心をホワッと癒やしてくれます。既に10巻も出ているのには驚きましたが、このコミックは心のサプリのようで読めば読むほど心が温かくなる気がしました。こういうノンビリした生活は今の自分には到底無理な話ですが…ちょっと憧れてしまいました。(ESSE2024年7月号より抜粋)