ダイニングに収納を「つくらなかった」ことを後悔。家づくりをするときに考えておきたいこと
家族全員のものが集まるダイニング。片づかなくてイライラする毎日を過ごしていませんか? ESSEフレンズエディターで住宅デザイナーの御園生梓さんも、築10年の自宅でこのイライラを経験していたひとり。ダイニング収納を追加して片づく家になったものの、今だから思う「3つの後悔」を振り返ってくれました。
【後悔1】初めからダイニング付近に収納をつくっておけばよかった
子どもが小さなころから、食事、遊び、勉強、仕事まで、家族みんながダイニングで過ごすことが多かったわが家。しかしダイニング付近に収納がなく、必然的にものがあふれていました。 入居して8年ほどは、カゴや小さな棚で対処していました。しかし片づけたつもりでも、ダイニングのまわりは散らかってしまう。このモヤモヤの原因は、ものの量に見合ったサイズ感の収納がなかったからです。ものの増加に合わせてこまかな収納グッズを買いたしていくよりも、入居するときに大容量の収納家具を用意した方が、早くからすっきり生活できていたはずです。
【後悔2】収納を追加してもいいように家づくりを考えておけばよかった
片づくダイニングを目指し、キャビネットを購入しました。「よし、これですっきりダイニングが叶う!」と心躍ったのですが…盲点が。本来ダイニングテーブルの中央に配置されていたペンダントライトが、収納を追加したことで位置がずれてしまいました。家づくりや照明選びをするときに家具を追加する未来を予測するべきでした。
【後悔3】家づくり時に収納をつくっていたら、ローンに組み込めんでいたのに…
家を新築やリノベーションをする際、つくりつけの収納(壁から外すことができない収納)の料金は住宅ローンに一緒に組み込むことができます。 また、家づくりのタイミングで収納をつくることで、ドアなどの建具と色や素材をそろえて統一感のある空間がかないます。インテリアが得意でない人にとって、家具を買いたしていくことは素材選びが難しく、まとまりのない空間になりがちです。
中学受験を控える子どもたち。キャビネットの大きさはちょうどよかった
わが家の子どもたちは、年明けにダブル受験を控えています。小6の娘はダイニング学習、中3の息子はダイニングと自室のハイブリット学習です。買いたしたキャビネットは幅が160cm。娘が使用するテキスト類は幅80cmの容量に収まり、息子は半分の40cmですみました。 もともと私が仕事用に使用していた40cmのスペースは子どもたちに押し出されてしまいましたが、娘も今後ハイブリット学習になりテキストが減ることを考えると、キャビネットの収納量はほどよいサイズ感だったと思います。 すっきり暮らすカギともいえるダイニング収納。今回紹介した後悔ポイントをもとに、家づくりのタイミングにぜひ意識して取り入れてみてください。
御園生梓