「民主主義の大勝利が名古屋で実現」と河村市長 減税日本の統一地方選善戦で
「民主主義の大勝利が名古屋で実現」と河村市長 減税日本の統一地方選善戦で
名古屋市の河村たかし市長は10日、市役所で定例記者会見に臨んだ。前日に投開票された統一地方選の名古屋市議選と愛知県議選で、市長率いる地方政党「減税日本」が善戦したことを受けて「民主主義の大勝利が名古屋で実現している。家業政治家ばかりの世の中を作り直してくれという期待の票だ」などと評価した。 【動画】名古屋・河村たかし市長が定例会見(2023年4月10日)
維新との今後の連携「柔軟に考える」
減税日本は市議選で改選前の9議席を上回る14議席を獲得。20議席の自民、17議席の名古屋民主(立憲・国民の統一会派)に次ぐ第3会派に躍り出た。愛知県議選でも1議席を上積みする3議席を確保した。 河村市長は世襲議員の多い選挙区で減税の新人が競り勝ったことから「本当の素人の人たちが(これだけの規模で)当選するところは日本中で他にないと思う」などと強調。「(世襲や組織に頼らない)新しい人を供給しているのは減税日本なんじゃないの」と自賛した。 一方、大阪ダブル選のほか奈良県知事選でも勝利した日本維新の会については、「自民党に代わる勢力として大阪は維新、名古屋は減税だった」と分析。名古屋市議選ではこれまでの協力関係が破綻し、9選挙区で対立する構図となったが、今後の連携については「柔軟に考える」と含みをもたせた。 また、自身や減税日本の国政進出に関しては「本当は国政を変えないと。『総理を狙う男』はやめとうせんよ。それは目指さないと」と断言した。
木曽川導水路事業で5月13日に意見交換会
建設反対から一転、容認に転じた木曽川導水路事業について、学識者や市民による意見交換会を5月13日に開くと発表した。一般参加者として小学生以上の市民300人を募集するという。 河村市長は「私も十何年か考えましたけど、造ってまった公共事業をどうするかという問題で、ぜひいろんな意見を賜りたい」と述べた。 (関口威人/nameken)