BC勝ち馬も上場…ファシグティプトン社セールで日本人生産者がフランケル産駒牝馬9億円で落札
アメリカのケンタッキー州で4日、ファシグティプトン社ノベンバーセールが行われた。例年、日本の生産者が良血牝馬を購入するセールで、前週に行われたブリーダーズカップの勝ち馬なども上場。今年も活発な購買が目立った。 この日、最高額の落札となったのは22年のG1ベルモントオークス覇者マキューリック(牝5、父フランケル)で600万ドル(約9億円)。落札したのはナーヴィックインターナショナル(グランド牧場)だった。 グランド牧場は近年、新たな血統の導入へ本格的に力を入れており、マキューリックの他にもG1メイトリアークS覇者サージキャパシティ(イントゥミスチーフを受胎)を360万ドル、オンアラート(シャーラタンを受胎)を85万ドルで落札している。 日本を代表する生産者、ノーザンファーム(吉田勝己代表)は今年のアップルブロッサムHを5馬身半差で圧勝したG1・3勝馬アデアマナーを280万ドル、21年アメリカンオークス覇者クイーンゴッデスを150万ドル、その他に木村和士騎手とのコンビで重賞制覇を果たしているカーステンボッシュなど、合計5頭を落札した。 社台ファームは175万ドルで落札したフライングコネクションを筆頭に4頭を落札。また、ノースヒルズ、レイクヴィラファーム、山本英俊氏、ケイアイファーム、ビッグレッドファーム、安原浩司氏なども牝馬を落札している。 この日の2番目の落札額は510万ドルで、BCマイルで出走取り消しとなったラマチュエルをクールモアが落札。3番目は430万ドルで2日のBCフィリー&メアターフを制したモイラが落札されている。