絵本の読み聞かせは生後何ヶ月からが正解? 赤ちゃんの発達に合わせた月齢別の遊び方
例えば、目の前に赤ちゃんがいたらどんな遊びをしてあげたら喜ぶと思いますか? 子育て中のパパやママはもちろん、みんなが赤ちゃんのことを知っていれば、電車やバス、そして災害時の避難所で赤ちゃんと一緒になった時に「手助け」ができるかもしれません。 YouTubeで日本各地の中学生・高校生に「赤ちゃん学」の授業を配信している元・教師の著者が、赤ちゃんの接し方の初歩を分かりやすく伝えます。 ※本稿は、水野正司(著)・間宮彩智(イラスト)『未来のために知っておきたい みんなの子育てスキル』(マイクロマガジン社)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
正しい遊びの順番は?
今回のテーマは「赤ちゃんの遊び」についてです。 次の3つの遊びを"どの順番"でするのが正しいでしょうか、という問題です。 A 絵本を読んであげること B 「たかいたかい」をしてあげること C ガラガラなどのおもちゃを持たせてあげること 【解説】 赤ちゃんの遊びには適した月齢があります。 3つの中で最後にする遊びはBの「たかいたかい」です。 「たかいたかい」は、赤ちゃんの首や腰がしっかりしてくるまで、してはいけない遊びです。やり方によっては、頭が前後や左右に大きく揺さぶられ、脳内出血を起こしてしまうことがあるからです。 赤ちゃんの首や腰がしっかりしてくるのが生後7カ月以降ですから、揺さぶらないように気をつけながらするとしても生後6カ月頃からです。 次に遅くするべきなのは、手におもちゃを持たせることです。 赤ちゃんが自分の手で物をつかめるようになるのは生後3カ月頃です。ですからCの「ガラガラ」を持って遊べるようになるのも、それぐらいです。 つまり、一番早くできる遊びはAの「読み聞かせ」です。絵本の読み聞かせは生後1カ月頃からできます。 生後1カ月の赤ちゃんの視力は0.2くらいですが、大人の視力検査のように≪距離を離して小さい記号を見る≫という調べ方はしません。赤ちゃんの目の動きから≪どんなものを集中して見ようとするか≫で調べるのです。