大型ネコ科にハマる人続々! 辛酸なめ子が目撃した、大人気『ほぼねこ』写真家の素顔
多い時は1日で1万枚撮影することも...
「大谷翔平の結婚のニュースで世間が盛り上がっていた時も、北海道の円山動物園でオスと思われていたライオンが、実はメスだった、というニュースの方が自分にとってよっぽど重大でした」と、優先順位はネコ科ファースト。 ふと、訪れた動物園でユキヒョウやトラと出会い、魅力に目覚め、そこからネコ科全般が好きになったことが撮影を始めたきっかけだそうです。 普段は会社員をしていて、「毎週土日は必ずどっか行ってます」とのことで、交通費が毎月すごい金額に。最近は宿泊費も値上がりしているのが悩みどころです。さらにカメラのレンズも高額で、メモリーカードやHD代もバカになりません。入場料は年パスがお得だとのこと。 「多い時は1日で1万枚くらい撮影していますね。最近1TBのメモリーカードを買いました。写真を整理する気力がなくて、外付けHDをどんどん買って入れてます。30台くらいあります」 写真集、あと何十冊も出せそうです......。でも、動物たちに会いに行くとお金では換算できない喜びが得られるようです。先ほどからホワイトタイガーの家族を見ていると癒しのパワーが半端ないです。 「癒されますね。一日撮影してかわいいシーンが3.4枚くらい撮れたら満足です。ネコ科は表情豊かなのが魅力で、びっくりした顔や笑顔を見せてくれます。トラもいろいろな表情がありますが、よく舌をしまい忘れる子がいて......」 そんな話をしていると「かわいい~!」という叫びが聞こえてきました。ホワイトタイガーの子どもたちがお母さんに甘えているようです。会話して撮影を中断させてしまい失礼しました。
スッとカメラを構えるRIKUさん。一眼レフで撮影したホワイトタイガーの写真は......驚いたことに檻が写っていなくて、何にもさえぎられず、かわいい姿がよく見えます。それと比べて私がスマホやコンパクトなデジカメで撮った写真は「ほぼ檻」と言ってもいいくらい、檻で邪魔されて見えません。 「良いレンズでFの値を低くして撮ると、被写界深度が浅くなるので、手前の檻がぼやけて飛んで見えなくなるんです」 と、ハイレベルな技を教えてくださいました。動物園で激写している方々は距離が近いのに何でレンズが長い望遠で撮っているのかと思っていたら、手前の檻をボケさせるためだったんですね。