日産、2019年3月期決算を発表(全文2)北米の収益が悪化
着実に小売販売を伸ばしていきたい
ここからの挽回ということでございますけれども、今年度以降、このグラフにありますとおり、仕込んだ商品が出てまいります。車齢が改善するだけではなくて、新しくなるだけではなくて、ニッサン インテリジェント モビリティ、この右側に書いてございますけども、こういうセーフティ・シールド、それからプロパイロットアシスト、それからコネクテッド、こういう部分を詰め込んだ車が出てまいりますので、これに併せて先進技術をうまく皆さまにご紹介をして、そして皆さんからの評価を上げていただいて、それに応じて着実に小売販売を伸ばしていくということをやっていきたいというふうに思っております。 これが全体のペースを示したものでございますけども、着実な成長、ニッサン インテリジェント モビリティの戦略強化ということで、販売台数、あるいはシェアを無理な形のストレッチはせずに、ここにあります、数字は入れておりませんけれども、緩やかに販売台数を回復して、140万台の辺りまで戻すということをまず1つのターゲットとしております。 この中で当然のことながら、フリートのミックスは大きく減らしておきますので、この部分、戻りは大半がフリートを減らしながら進めてまいりますので、いわゆる純粋な小売は相当増えていくというふうに見ていただければと思います。ここに数字は入れておりませんけども、フリートのミックスっていうのは本当は15%程度にしたいんですけれども、今は15から17ぐらいを計画しております。 そして新車、新技術により魅力度を上げて売上高を、そして利益を確保していくというふうに考えております。売上高のほうはそういうふうに考えておりますので、16年度のピークの状態に戻すということを考えて、少し上回るということを考えております。 利益率でございますけれども、数字は入れてございませんけども、今は非常に低い、1%とか2%という数字で推移しておりまして、ここが18年度、19年度を底として、徐々に反転していくということにしていきたいというふうに思っております。実際にここの中では2つ要素がありまして、先ほど申し上げたとおりフリートを減らしていくということと、いわゆる値引き、インセンティブですね。この部分を大幅に減らしていくということを考えておりまして、このグラフはだいたい5ポイントぐらい。従って、ここに改善していくという数字になっております。 もちろんこの16年度のストレッチした状態には戻りませんけれども、そのレベルが非常に適正なレベルだろうというふうに考えておりますので、そのぐらいのインセンティブの削減は当然やっていかなければいけないというふうに考えております。