日産、2019年3月期決算を発表(全文2)北米の収益が悪化
余剰生産能力と不採算事業が大きな負担に
こういうふうにいったんペースを失ってしまいますと、なかなか販売会社との関係含めて、これを回復するには時間が掛かるというふうに思っておりますし、これは覚悟しております。皆さんにも17年にやるよと言ってできなかった、18年にやるよと言ってできなかった。もうそのとおりでございますけども、ここは相当時間を掛けてやるということを覚悟していきたいと思っております。 それともう1つのポイントとしてこの右側のほう、欧州の収益が落ちてる部分もあるんですけども、結果として日産【AD8 00:20:00】の拡大戦略の中で相当大きな投資をしました。特にこの場所向け、新興国で大きな投資をしたわけですけども、ここがやはりなかなかリターンが返ってこないということで、非常に大きな負担になってると。余剰生産能力、それから不採算事業、それが非常に大きな負担になってるということ、この2つがやはり今、われわれ、大きく捉えなければいけないところだと思っております。 こういう中で、後半戦どうしようかということなんですけども、やはり2022年の先を見ると、CASEといわれる技術革新、そしてそこでリードをしてその先のビジネスの進化に備えるという戦略は、これはマストであると思っておりますし、われわれはここは先行してやっていくということを考えておりますので、ここは絶対に緩めることはできないと。 一方で先ほど申し上げた過去の投資の負担分、ここは両方を抱えて走るわけにはいきませんから、そちらの事業の進化のほうに集中をして、むしろ重荷になっている部分に関しては収益状況の改善をすると同時に、やはりその中で将来性のある部分とそうではない部分、選択と集中をして、思い切った改革をしていくということ、こういう方向で進めていこうというふうに、特に今後22年までに進めていくということを決断をして進めていると、そういうふうに進めているということでございます。 そういう観点から見ると、実際に課題にすべき点というのは、非常に大きく言いますと当然のことながら一番の収益源でありました米国事業の改善ということ。それからもう1つは今申し上げました事業、そして投資効率を適正化するということですね。これは過去やってきた部分の整理、適正化ということと、それから今後投資をしていく部分の絞り込みということです。