小池都知事が臨時会見(全文1)時短要請期間を1月11日まで延長
政府の方針をどう考えているのか
日本テレビ:日本テレビです。知事にお伺いいたします。Go To トラベルなんですが、当初、都と政府のほうでも調整、やりとり、あったかと思います。一部、政府のほうからは、12月25日まで区切ってという話であったりとか、なかなか、ちょっと小出し感のあるような話も出てきてはいたんですが、結果として政府、全面的に一斉に停止をするという方針を決めました。この方針について、都知事としてどうお考えなのかということをまずお願いいたします。 小池:冒頭、申し上げましたように、危機管理の要諦というのは大きく構えて、そして集中的にということで、小出しとか兵力の逐次投入はしないということがポイントになるかと思います。その点、今回、国難を共に、国も都も一緒に乗り越えていこうという、そのような意思と、共有できたというふうに考えております。今、申し上げましたように医療提供体制を整えると、そして命を守る、健康を守るということは、何よりも重要でございます。と同時に、都民の命を守るということは事業者の皆さんを守るということにもつながってくる。ここをこれから都民、事業者、皆さん一緒になって国と連携しながら、この国難を乗り越えていく。いろいろと調整の間はやりとりはございましたけれども、それはいずれにせよ建設的なものであったというふうに考えております。
対策の効果が表れていないのでは?
NHK:NHKの【コモト 00:15:01】です。先月から感染者数が増え始めたときに、知事は短期集中という言葉を使われて、対策を行ってこられたと思います。ただ感染者が減らず、増え続けて、医療提供体制も逼迫をし始めているということで、少なくとも効果というものが表れていない状況になっているかと思うんですけれど、まずそのことについてどのように捉えられていらっしゃるかと、あと、どのような状況になったら営業時間の短縮要請というものをやめることになるのか、その辺の考えを聞かせてください。 小池:感染対策、これまであらゆる対策も講じてまいりました。事業者の皆さま方には時短営業にご協力もいただいてまいりました。一方で、感染者が増えていることも事実であります。検査体制も整い、そしてまた、最近はさまざまな検査も行われてくるようになってきているという中において、私はむしろ、モニタリング会議の皆さま方もプラトーという言葉を使われます。 つまり、がーんと伸びているのではなくて、ずっと同じような、そしてかつじわじわと伸びていると。急激な上昇ではないと。その分、抑えられてきてはいるかと思いますけれども、しかしながらこれが長く続くことは決して、医療提供体制の疲れであったり、それから事業者へのマイナスであったり、それから経済全体の停滞につながるということかと思います。 今回、Go To トラベルがこのように全国一斉になったと、に停止をされるというのも、私は大変意味があると思います。東京都の人口が1400万、そしてこのGo To トラベルを利用されておられる方々が累積で5000万近いと聞いております。この中に都民の方々もたくさんおられるという中において、都の停止ということだけでなく、全体で止めていくというのは、むしろ効果を上げていくのではないだろうかということを期待いたしております。 そしてまた、これは国難であるという認識を共有することも重要ではないか、こう思っております。そういった意味で、これ、今度こそ、年末年始というこの間に集中するということが皆さんと共有できるように、また都としてもこれからも工夫、さまざまな工夫をしながら都民の皆さま方に、感染拡大の防止にご協力いただけるような体制づくり、そして医療の体制を万全にしていくと、この両方を続けていきたいと考えています。
時短営業要請の解除基準は
NHK:営業時間の短縮の時期というか、どのような状況になればその判断というものがなされるのか。 小池:これは都のモニタリングの会議の中で、さまざま分析など参考にしていきながら判断することになろうかと思います。でも今回、1月の11日までと、ちょうどお正月、年末年始を挟んでいて、人の流れはとても特殊になるわけですね、その間。その意味では、この間に皆さんと感染防止対策に一斉に取り組むというのは、意味もあるかと思います。そこからの効果なども見極めながらということになるのではないかと思っております。 【書き起こし】小池都知事が臨時会見 全文2に続く