では、具体的にどんな馬を切ればいいのか？ これは本命を決めるのと同様、さまざまなファクターから導き出すしかありません。 まず、「来ない馬を買わない」というパターン。もう一つは、「馬券妙味を加味した上で切る」というパターンがあります。 例えば今回のCBC賞では16アグリを切りました。実力的にはメンバー中上位の馬ですが、休み明け、海外帰り、外枠、トップバンデ、人気など、総合的に判断して切りました。もちろん馬券に絡んだら仕方ないという覚悟はしていますが、期待値を考えたら買わない方が得だという判断でした。 そして、単純に能力的に来ないという予想ですが、こちらは箇条書きで記していきます。 ・能力不足......これは来ない馬の基本ですね。地方交流などでよくみられます。 ・枠の不利......新潟千直とかは如実に出ます。 ・脚質の不利......札幌記念でプログノーシスが飛んだように、トラックバイアス的に追い込みは届かないような場合はこれに当てはまります。 ・条件が合わない......ソングラインがセントウルSを使った時のように、距離もあるし、初芝や初ダートだが合わないと判断した場合、海外遠征でヨーロッパの芝が合わないけどそこそこ人気する最近の凱旋門賞挑戦馬とかはそうですね。 ・長期休み明け......最近は来たりしますが。 ・斤量が重すぎる ・データ的に消し......これは予想家さんが取り入れている場合が多いですが、例えば、前走4角6番手以下（0.0.0.30）みたいなやつです。1600m未経験馬（0.0.0.15）みたいな。 ・ピークを過ぎている......これは高齢馬で毎年成績が落ちていて、上積みが考えられない場合です。 挙げたらキリがありませんが、こんな感じです。 これだからこう！というのはありません、来る馬も来ない馬も総合的に見てます。 なにより気をつけたいのは、「人気だから買う」「人気がないから買わない」は絶対にNGです。むしろ、人気あるけど買わない、人気ないけど買い。 勝てる人は確実にそうやって選んでいます。以上、プログノーシスを本命にした人からのアドバイスでした。 ☆じゃいさんに相談したい悩み事を募集します！　ペンネーム・性別、相談に必要な情報（年齢や職業など）があればそれも明記し、以下アドレスまで相談内容をメールでお送りください。じゃいさんが「ギャンブル的思考」でアドバイスします！ 【jay_sodan@shueisha.co.jp】まで！ じゃい1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』（KADOKAWA）など著書も多数。 構成・撮影／キンマサタカ