サローネグループの新店舗が鎌倉に誕生! 抜群の料理に合わせるフリーフローや「ちょい飲み」で新名所の予感
ワインが主役の料理をサローネグループのシェフが監修
ショップを通り抜け、活気あるキッチンを横目に奥へと進むとダイニングエリアが広がる。料理を手掛けるのは、横浜・元町にある「SALONE2007」を本店とし、東京ミッドタウン日比谷内の「SALONE TOKYO」や大阪・中之島にある「QUINTOCANTO(クイントカント)」などを展開するサローネグループ。
サローネグループというと高級店を多く展開してきた印象があるが、今回鎌倉に誕生したこちらは、昼も夜も小さな子どもを連れて家族で訪れることができるようなカジュアルな雰囲気だ。まだオープンから間もないが、早くも地元の家族連れが訪れディナーを楽しむ光景もしばしば見られるという。内装デザインはワイナリーの自然を彷彿させるようなナチュラルなテイストで統一。器やカトラリーなどには、鎌倉の海をイメージしたターコイズブルーも取り入れられている。
創立以来スタッフ間のコミュニケーションを積み重ねており、ぶどう栽培の手伝いにサローネグループのスタッフが行くこともあれば、グレープリパブリックの都内での催事や試飲会などにソムリエメンバーが参加することも。同じチームのように協力を繰り返してきたという。開業にあたり、シェフに抜擢されたのは、サローネグループの「biodinamico(ビオディナミコ)」(東京・渋谷)でシェフを務めていた栗山義臣氏。これまで頻繁に南陽市の醸造所を訪ねており、醸造責任者の矢野陽之氏とも交流が深く、「グレープリパブリック」の理念を特によく知る料理人だ。
店名にもあるヴィネリアとは、イタリア語でヴィノ(vino=ワイン)とオステリア(OSTERIA=居酒屋)を意味する造語。「グレープリパブリック」の醸造責任者の矢野氏がイタリア北部エミリア=ロマーニャ州のボローニャで働いていた際に通っていた飲食業態で、カジュアルなワインとともに楽しむスタイルを踏襲している。
ワインを提供する日髙氏は、こう教えてくれた。「これまでサローネグループが展開してきたのは料理ありきのレストランでしたが、今回は初めてワインありき。そのため、まず醸造責任者の矢野に“ワインに合わない食材”をピックアップしてもらうことからメニュー作りが始まりました。たとえば、イタリア料理に欠かせないチーズですが、ゴルゴンゾーラなどのブルーチーズ系は相性が良くないので使用していません」