石破氏・菅氏・岸田氏が共同会見(全文1)争点はコロナ対策と経済立て直し
憲法は24年草案に立ち返るべき
自分のカラーが出る政策、それはそれぞれあります。自分なりの考えがあります。だからこそ総裁選挙に出ているのですが、地方創生というのは、かつてのような地域振興策ではない。経済が伸び、人口が増えているときはそれでも良かったが、これからは潜在力のある地方、この潜在力を最大限に生かしていかないとGDPは維持できない。東京の一極集中、これ以上続けると東京の抱える負荷が大き過ぎる。政治、経済、金融、文化、情報。その中心である東京の負荷をこれ以上増やしてはならない。道路が良くなり、鉄道が良くなり、情報が発達し、その中にあって東京一極集中は進む。それは東京の在り方の問題で、国の在り方の問題である。グレートリセットというのはそういうことであって、今までのような考え方を改めていかないと国土の維持はできない。 憲法についてはもう一度、24年草案に立ち返るべきだと思っている。政党をきちんと憲法に書く。最高裁判所裁判官の国民審査の在り方を書く。臨時国会の召集についてきちんと書く。そのことについて国民に訴えるために、まず国会においてそういう努力を最大限にする。私はそういうことだと考えております。
コロナ対策をどうするのか
菅:今度の選挙の争点っていうのはやはりコロナ対策、これをどうするのか。さらに経済、6-7月期というのは戦後最大の落ち込みになっています。そうしたものをどう立て直すかというのはやはり国民の皆さんにとって一番、実際にこれから政権を運営する、トップに立つわけでありますから、そうしたことが私は一番だろうというふうに思っています。 それと私自身は官房長官の立場で、まさにこの縦割りを打破し、既得権益を取り除いてあしき前例を、これを廃して、規制改革を進めてきている。国民から見て当たり前と思われるものの中で、行われていないものがたくさんありますので、そうしたことを取り除くことが今の官房長官の立場として一番力を入れて取り組んできていることです。 総理大臣の立場になれば、さらにそれを進めることができるというふうに思ってます。憲法については、これは自民党結党以来の党是でありまして、自民党から国会議員になる人間というのは当然この憲法改正というのは行っていくべきだというふうに思っています。すでに4項目のたたき台、これを提示してます。ここに基づいて憲法審査会において、各党それぞれが自分の考え方を示して議論を進めていくべきなんだろうというふうに思います。私自身が総裁になったら、こうした審査会を進めていく、そういうものにしっかりと挑戦をしていきたいと、こういうふうに思ってます。