【バスケ】“元NBAvs大型ルーキー”復帰戦に臨んだ渡邊雄太「恐れない選手は大好き」マッチアップした脇真大を高評価…ライバル対決は千葉ジェッツに軍配
渡邊、脇に対して「死ぬ気で僕を止める気持ちが見えた」
各地区の上位チーム同士の対戦となったこの試合で、注目のマッチアップがあった。昨シーズンまでNBAでプレーしていた30歳の渡邊と、今シーズンから琉球とプロ契約を結んだ大型ルーキーの22歳、脇真大である。二人とも先発でコートに立ち、初めから顔を突き合わせた。 206cmの渡邊に対し、脇は193cm。身長のミスマッチがある中、脇はオフボールの段階から積極的に体を当て、プレッシャーをかけ続ける。それに対し、渡邊はスクリーンで脇を剥がしならボールをもらい、ドライブや3Pでゴールを狙った。脇も負けじとファストブレイクに走ったり、ドライブで仕掛けたりして、この日は8得点、3リバウンド、3アシストを記録した。 脇のような若手が闘志むき出しで自身に向かってくることについて、渡邊は日本代表で共闘してきた三遠ネオフェニックスの吉井裕鷹を引き合いに出し、柔らかい笑みを浮かべながらこう語った。 「僕は本当に、フィジカルに、恐れずにやってくる選手は大好きです。2、3年前に初めて吉井と一緒に練習をした時に彼をリスペクトしたのも同じ理由でした。日本人は優し過ぎる選手が多かったりする中で、いい意味でクレイジーなメンタリティを持った選手がどんどん出てきて、日本代表に入って世界を経験したりすれば、日本のバスケットは次のレベルに行くことができると思います」 懐の深さが伺えるコメントは続いた。「もちろん僕は僕で、彼らに簡単に負けないようにしたいなと思います。今後は代表でチームメイトになることもあると思うので、彼らの成長を楽しみにしたいなと思っています」 脇個人に対しての印象も語った。以下は「脇選手とはトラッシュトークなどもありましたか?」との質問に対する返答である。 「彼は口でそういうことを発さなくても、フィジカルの部分だったり、フルコートでピックアップしてきたり、死ぬ気で僕を止めるという気持ちが試合を通してすごく見えました。今日は僕のシュート確率は悪かったので、明日はしっかり修正して確率を上げていければなと思っています」