これから、ますますヤバくなる…「親世代の価値観」を押し付けられた子どもに受ける「残酷な未来」
変動性(Volatility)、不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)の頭文字を取った「VUCA」の時代と言われる現代。 【マンガ】カナダ人が「日本のトンカツ」を食べて唖然…震えるほど感動した一言 変化が目まぐるしく、未来の予測が困難で、正解の見えない時代に子育てする親世代は、いい学校に入っていい会社に入ってというこれまでの「正解」があてはまらず、将来を見据えた子どもの教育に頭を悩ませることも多いだろう。 『AIに潰されない「頭のいい子」の育て方』の筆者、富永雄輔氏はこれに「私が経営している塾の子どもたちを見ていると、幼いなりに彼らは「変わりゆく世界」にしっかりついて行っています。特別な説明を受けるまでもなく、彼らにとって世の中はどんどん変化するのが当たり前であって、確実なものなどありません」と話す。 不確実な現代で子育てをするなか、これからの時代を生き抜く我が子にとって、今必要な学びとはなにか。そのヒントとなる考え方を「高収入の人は特に要注意…「成功体験」を子どもに語る親が、じつは子育てで「大失敗」しているワケ」に引きつづきお届けする。
成功のサンプルをたくさん見せてあげる
親の成功体験を押しつけてはいけないからといって、大好きで憧れている親から、「パパやママのようなやり方をしてはいけないよ」と言われるだけでは、子どもは大いに迷ってしまいます。 子どもの「じゃあ、どうすればいいの?」という疑問には、たくさんの幸せな成功例の形を示してあげてください。親の価値観では成功に見えないケースだとしても、「こういうのもアリだよね」と俎上に載せることが大事です。 実際に、幸せの定義自体も多様化していますから、みなさんの子どもは、みなさんと違って年収の多寡に価値を見いださないかもしれません。 大事なのは、本人が「これが自分にとって幸せな生き方だ」と思えること。そう思えたら、その人の人生は成功なのです。 新しい時代にどういう価値観で子どもを導けばいいかといったら、正直なところ正解はありません。だからこそ、どんなことも視野に入れて、子どもにたくさんの成功例を見せてあげてください。