これから、ますますヤバくなる…「親世代の価値観」を押し付けられた子どもに受ける「残酷な未来」
早くからマクロな将来を見据える
医師や薬剤師など特殊な職業を除き、親の世代の場合、大学生になってから「将来どうやって食べていくか」を考える人がほとんどだったはずです。 いわゆる就職活動を始め、OB訪問をしたり、インターンシップに参加したりしてようやく、さまざまな業種の仕事の輪郭が見えてきたという人も多いでしょう。実際に、それで充分に間に合ったのです。 しかし、これからはそれでは遅すぎます。いかにお金を稼ぎ、死ぬまで食べていくかについて、早い段階から親が一緒に考えてあげねばなりません。 変化の激しい時代に、親が子どもを導いてあげるために必須なのは、今まで以上に「早い段階で」「マクロの」目標を意識することです。 できれば小学生のうちから、「この子は、どういう道に進むのがいいか」という大きな方向を見極めておきましょう。 このときに、大きな足枷となるのが親自らの成功体験です。それは封印し、まったくの「さらの状態」で検討してください。 先入観なしにいろいろなことをやらせてみると、子どもの特性が見えてきて、その結果、親の価値観では引っかかりもしなかったものに、子どもは興味を示すかもしれません。そしたら、そのいくつかを続けさせてみましょう。 やがて、だんだんと方向性が見えてくるでしょう。もちろん、途中で修正を入れても結構。要するに、小さい頃からたくさんのトライアルアンドエラーを積み重ねることです。 …つづく<これからの格差社会、子どもの「食いっぱぐれない人生」のために、12歳までに教えるべき「もっとも重要なこと」>では、子どもの能力を伸ばす、それを武器に変える方法を明かしています。
富永 雄輔(進学塾VAMOS代表)