気軽な地植えはNG? こぼれ種で意図せず増えることも 庭が大変なことになる花とは
過ごしやすい気候になり、ガーデニングに挑戦したいという人もいるでしょう。とくに、自然に落ちた種で翌年も花を咲かせてくれる植物を選べば、初心者でも手入れが簡単で長く楽しめます。その一方で、気軽に地植えをして手入れを怠ると、意図せずどんどん増えてしまい、ほかの植物や近隣に影響を及ぼして大変になることも。こぼれ種で増える花の種類や対処方法について、フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんに伺いました。 【写真】秋を感じるシックなしつらえ コーディネーターの技が光る花の飾り方 ◇ ◇ ◇
こぼれ種で増える花のメリット、デメリットとは
こぼれ種とは、植物から自然に落ちる種のことです。こぼれ種の植物は地面に種を落とし、その種が発芽、成長して新しい株を増やす特徴があります。ガーデニングでは、頻繁に手入れをしなくても、翌年にまた花を咲かせてくれるので「ほったらかしOK」として、初心者にも取り組みやすい手軽な植物として人気です。 反面、こぼれ種の植物は、乾燥や寒さなどの環境変化にも耐えられる種を持つ場合が多く、一株で大量の種を落とす傾向にあります。また、雨風で簡単に運んでもらい発芽しやすいように、小さな種が多いことも特徴です。 このため、あまりに「ほったらかし」をしていると、大変な状況になることがあります。毎年発芽して増え続けていくので、気軽に地植えをして、気づいたら庭一面を覆い尽くしていたとか、意図せずにあちこちから芽を出していて近隣にも影響を及ぼしていたなど、予想以上に増えて困ることも。かえって管理が大変になる場合もあるので、対策をして楽しみましょう。
こぼれ種で増える花 楽しむためのポイントとは
こぼれ種で増える花を楽しむ際は、花が増えすぎないようにするのがポイントです。定期的な剪定や間引き、種をつける前に花がらを摘むなどして、繁殖力をゆるめることができます。 こぼれ種で増えてくれると、意図して植えたものと違い、自然な庭が形成されていくのも魅力のひとつ。適切なお世話をしていけば、こぼれ種で増える花はとても育てやすいので、初心者にもおすすめです。