自分の好きな時に好きな人と好きなことをできる自由。それが本当の富であり、最重要なのは物質的な富ではない。投資、節約などの本当の目的を忘れずに
●本当の富とは「自分の好きな時に好きな人と好きなことをできること」 本当の富とは「自分の好きな時に好きな人と好きなことをできること」であり、物質的なものではないという考え方は、日本でも多くの共感を呼んでいます。 この話はベストセラーになった『サイコロジー・オブ・マネー』(モーガン・ハウセル著、邦訳:ダイヤモンド社刊)という本に出てきます。 多くの人々は、成功や豊かさを財産や地位で測りがちですが、実際には、真の豊かさは自由の中にあります。 物を所有することやぜいたくな生活を送ることが必ずしも幸せに直結するわけではなく、自分の人生を自分の思い通りに生きられる自由こそが、最も価値ある富なのです。 ●自分が心からやりたいことを追求する時間や余裕があることには大きな価値がある まず、好きなことをできる自由について考えてみましょう。 自分が心からやりたいことを追求する時間や余裕があることには、計り知れない価値があります。 仕事に追われ、日々のストレスに埋もれてしまうと、自分が本当に何をしたいのかを忘れてしまうことがあります。しかし、真の豊かさを手に入れることで、好きなことを好きな時にできる自由が得られるのです。これは、人生の満足度や幸福感を大きく高めます。 ●好きな人たちと過ごす時間は物質的なものよりもはるかに価値がある 次に、好きな人たちと過ごす時間の価値について考えます。 お金や地位があっても、それを共有する相手がいなければ、その喜びは半減してしまいます。 家族や友人、愛する人々と過ごす時間は、何よりも大切なものです。これこそが、真の富の一部です。 自分の大切な人たちと心から笑い合い、共に過ごす時間こそが、物質的なものよりもはるかに価値があるのです。 ●忙しさに追われず、自分のペースで生活できる自由も真の富の証 また、好きな時に十分な時間を持てることも、豊かさの重要な要素です。 時間は誰にとっても限られた資源であり、それをどのように使うかが人生の質を決定します。 時間をコントロールできること、すなわち自分のペースで生活できることは、豊かな人生を送るための鍵です。忙しさに追われるのではなく、自分のリズムで生きることができる自由こそが、真の富の証です。 ●物質的な富で得られる満足感は一時的なもの。持続的な幸福をもたらすのは自由だ 最後に、物質的なものに依存しない生き方の重要性を強調したいと思います。 物や地位を追い求めることは、しばしば空虚な結果に終わります。 物質的な富は一時的な満足感を与えるかもしれませんが、持続的な幸福をもたらすのは自由です。自分の人生を自分でデザインし、自由に選択できる力こそが、真の富と言えるでしょう。 ●本末転倒になってはいけない。投資、節約などの本当の目的を忘れずに このように、真の豊かさは物質的なものに依存するのではなく、自分の人生を自分の思い通りに生きる自由にあります。この自由を手に入れることこそが、本当の意味での「豊かさ」を手に入れることだと言えるのです。 そして、投資、節約などの本当の目的は「自分の好きな時に好きな人と好きなことをできること」を実現するためであることを忘れないことです。 ●ポール・サイ ストラテジスト。外資系資産運用会社・フィデリティ投信にて株式アナリストとして活躍。上海オフィスの立ち上げ、中国株調査部長、日本株調査部長として株式調査を12年以上携わった後、2017年に独立。40代でFIREし、現在は、不動産投資と米国株式を中心に運用。UCLA機械工学部卒、カーネギーメロン大学MBA修了。台湾系アメリカ人、中国語、英語、日本語堪能。米国株などでの資産運用を助言するメルマガを配信中。
ポール・サイ
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