‟欲求”のほとんどがポチる事で解決する…と文筆家・川島如恵留(Travis Japan)は思っている
高校生の頃、それは私にとってお買い物がとても楽しかった頃。ポイントカードにスタンプが押されていっていっぱいになるのを見るのがとても好きでした。 今ではほとんどのポイントカードが電子版になってきていて、スタンプを押してもらうかわりに数字が加算されるシステムになりつつありますが、今から15年前くらいは紙のカードに店員さんが値段や支払い金額に応じてスタンプをいくつか押してくれる時代がありました。覚えている方もきっといらっしゃることでしょう。今でもたまに見かける事がありますね。 判を押すために作られた格子が少しずつ埋め尽くされていくのに達成感を感じずにはいられなかった私は、カフェやカラオケなどのその店独自のポイントカードを展開している店舗に足繁く通ったのを覚えています。 1ptが2ptになるのとスタンプの量が倍になるのとでは直感的にスタンプの方が数字の何倍もの価値があるかのように思えていたというのもありますが、スタンプが増えていってカードが華やかになるのがただただ好きだったのです。 収集癖のある私は算用数字が増えていくよりもスタンプを集める事が刺さったのでしょう。 それを今はイマジナリーポイントカードでやっているというわけです。 電気のスイッチやボタンでもこれだけひとりで楽しめるのです。自分の欲求を達成するごとにスタンプを押してあげたらもっともっと貯まると思います。 「欲求」と聞くと人間の理性では抑えられない動物的な卑しいものだと思ってしまっていた私はずっとその言葉が好きになれませんでした。だからこそこの欲求のポイントカードを作る事にしたのです。 食欲が無くても体調管理の為に食べなければならないと思い続けていたが、それ以前にその欲求を楽しんだ方が人間らしい。仕事をする為に睡眠を削っていたが、睡眠欲に従順になってベッドに入った方が健康に良い。 その言い訳を作ってあげる事で、自分に少し優しくなってあげられたような気がします。 少しずつでいいです。自分を肯定してあげられる人になれたらいいなと思います。 他の人に自分の価値観を押し付けるのは間違っているかもしれません。それでも言わせて欲しいです。自分で自分の事を褒めないでどうする! 自分の頑張りを誰よりも分かってるのは自分なんですから! 日頃から他人に優しくあろうと十分頑張っている私達なのですから、自分にも率先して優しくありましょうよ! 最「優」先ですよ! 何があってもせめて自分にだけは優しくいましょうよ! 貴方はどうですか? ポイントカード、貯まっていますか?