広島「住み続けたい街ランキング2024年」駅1位は買い物や教育環境の整った「広大附属学校前」
「ひろしまスタジアムパーク」全面開業。新サッカースタジアム周辺エリアにも注目
もう一つ注目したいのが、広島の最中心部である紙屋町に近接し、広島城周辺や中央公園、旧広島市民球場跡地、原爆ドームに至るまでの広範なエリアで続く再開発だ。 2023年3月には旧広島市民球場跡地に「ひろしまゲートパーク」が誕生。2024年2月には中央公園に新サッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」が開業した。8月にはスタジアム周辺の公園や商業施設を含む「ひろしまスタジアムパーク」が全面開業を迎え、周辺の風景は大きく様変わりしている。 ランキングでランクアップを果たして上位に食い込んできた、2位の「十日市町」、7・8位の「白島」「新白島」はスタジアムの近接エリア。17位の「横川」も、スタジアムへの動線の一端を担うという意味ではかかわりのある駅だ。 広島城三の丸エリアや県庁周辺、広島中央図書館、ファミリープール周辺にも再開発の予定があり、周辺の街も含め、今後の発展に注目の集まるエリアとなっている。
住みた続けたい自治体1位~3位は前回と変化なし。安芸郡府中町が不動の1位に
「住み続けたい自治体」のランキングを見てみると、今年も自動車メーカーマツダのおひざ元「安芸郡府中町」が1位に。前回同様、広島駅の再開発が進む「広島市南区」、紙屋町や八丁堀といった市内中心部を含む「広島市中区」が続き、TOP10の顔ぶれも大きくは変わっていないようだ。
注目したい点は、府中町のほかにも、広島市以外の市町が順位を上げてきていること。 4位の「安芸郡海田町」は前回7位からのランクアップとなった。府中町とともに広島市の東側に位置する自治体で、JR海田市駅から広島駅までは3駅約9分。山陽本線と呉線の2路線利用ができる駅だ。さらに近年、町役場や福祉関連施設などが建て替えられてきれいになったほか、食品スーパーなども充実。他の安芸郡3町(府中町・熊野町・坂町)とともに、6歳未満の幼児が2人以上いる世帯を対象に、3人乗りの自転車を通園用などとして無料で貸し出しする事業や、町内を流れる瀬野川沿いでのイベントなど、町独自の取り組みも見られる。 10位の「安芸郡坂町」は14位からのランクアップ。JR呉線沿線で、海岸沿いに横長に広がる自治体で人工海浜「ベイサイドビーチ坂」には2023年に物販・飲食施設もオープンしている。公園や子育て支援センターが併設された子育て支援住宅や、町外から町への転入や町内の持ち家への転居費用の助成制度、中学生以下の子どものいる世帯の三世代同居・近居の場合の住宅助成などもあり、定住促進にも力を入れている。