畑を借りて野菜作りをしたい!貸農園の3つのタイプと特徴を紹介
畑を借りて本格的に家庭菜園を始めたい。でもどうすればいいかわからない。そんな方のために、『やさいの時間』10・11月号の「来年こそ畑を借りたい! 探すなら今!」では、貸し農園のタイプ、それぞれの特徴、選ぶときのチェックポイントと探し方、申し込み方法など、知りたかった情報を簡潔にまとめました。 ここでは、そのなかから貸農園のタイプについてご紹介します。 ひと口に貸農園といっても、さまざまなタイプがあります。まずは、それぞれの特徴を紹介します。利用規約などは運営者によって異なるので、各自問い合わせてください。実際に畑を借りて野菜作りを楽しんでいる、編集部まわりの菜園仲間の声も紹介します。
【タイプ1/市民(区民)農園】自由度が高く、気軽に始められる
市民農園は、自治体が農地を区画割りし、野菜作りを楽しめるように整備した農園です。その自治体に居住している人が利用の対象となっていることが多いようです。 東京都練馬区の場合、各農園にクワなどの道具は常備してあります。種苗、肥料、資材などは自前で用意します。区画の使い方は自由で、作りたい野菜を好きなように育てられるのが大きな魅力です。 【利用者の声】「自由な野菜作り、レアな野菜も育てられる」 スーパーでは手に入らない珍しい野菜を育てたくて、市民農園を借りました。初めは芽が出なかったり、株が倒れてしまったり、いろいろ失敗もしましたが、自分で試行錯誤しながら手間をかけて育て、経験を積むことができています。(Sさん/市民農園歴7年)
【タイプ2/農業体験農園】農家が教える、失敗のない野菜作り
農家(農園主)が開設し、野菜作りを指導する農園です。練馬区の場合、運営主体は農園主で、区は募集広報などのサポートをしています。 利用者は、農園主の指導の下、タネまきや植えつけ、手入れから収穫までの作業の一切を自分で行います。種苗、肥料、資材などはすべて用意してあり、初心者でも失敗なく野菜が作れるのが最大のウリ。収穫祭など、農園主の個性を生かしたイベントも盛りだくさんです。 【利用者の声】「プロのていねいな指導で、誰でも大豊作」 先生はプロの野菜農家なので、指導に間違いなし。座学で説明を受けたあと、各自作業するというのが通例です。農園主は園内を巡回していて、声をかければすぐに教えてもらえます。指導のとおりに作れば、誰でも立派な野菜ができます。(Tさん/農業体験農園歴20年)