【世界を震撼させた熱狂の歴史】三菱ランサーエボリューション10世代11車種を全網羅!
三菱ランサーエボリューションVIII(2003年)
2003年1月に登場したランエボVIIIは、オリビエ・ブーレイが三菱車共通の特徴としてデザインした富士山型グリルを採用。MTは、従来の5速に加え6速も設定された。トルクが40.0 kg-mにアップし、AYCは、左右駆動力移動量を約2倍としたスーパーAYCへ進化。また、量産4ドアセダンでは世界初のフルカーボンリアスポイラーを装備した。2004年2月には、発展型のMRを投入。量産車初のアルミルーフなどで約10kg軽量化し、トルクを0.8 kg-m増強。ビルシュタインダンパーをGSRに標準装備、RSにオプション設定した。
三菱ランサーエボリューションIX(2005年)
2005年3月に登場したランエボIXは、バリエーションの多いモデルだ。中間機種のGTを加え3グレードとなったほか、9月に追加されたワゴンはGTとGT-Aの2本立て。さらに、2006年8月には、セダンGTを除く4機種のMR仕様が発売された。セダン全車とワゴンのMT車には、可変バルブタイミング機構のMIVEC搭載エンジンを採用。トルクはGSR系が40.8 kg-m、セダンのGTとRS系が41.5 kg-m。ワゴンはGT系が40.0 kg-m、GT-A系が272ps/35.0kg-mだ。
三菱ランサーエボリューションX(2007年)
ランサーエボリューションを名乗るものの、ベース車が日本ではギャランフォルティスと名付けられ、独立車種となったランエボX。エンジンはオールアルミユニットの4B11型となり、5速MTと6速DCTを設定した。日本仕様の出力は280~300ps/43.0 kg-m、英国では限定車ながら440ps/57.0kg-m仕様も登場。四輪制御は、ACDとAYCに加え、ASCやABSも統合制御するS-AWCを採用した。2007年4月に発売され、2015年8月のファイナルエディションまで継続販売された。
木原寛明(執筆) 平井大介(編集)