大阪府・吉村知事が定例会見7月7日(全文1)コロナ禍で厳しい状況の女性支える
大阪独自の指標を組み込んだ
国の場合はHCUを入れたりして、少し幅広に取っているところがありますが、東京都もそうですし大阪府もそうですけど、現実に重症者っていうのはICUにいる方とか人工呼吸器を着けておられる方とか、それに対する、じゃあ重症ベッドは現実幾らあるのっていうことについて、非常に実態に即したものが必要だということで、重症病床使用率っていうのは、大阪では重症のベッドについてもそういった形でカウントをして、医療実態に合わせたものを作っています。 国のステージ基準に合わせて大阪独自のそういった指標を組み込んだ形で、緑、黄色、赤ということの指標を作って、府民の皆さんに今どこの状態にいるのかっていうのをお知らせして、リスクコミュニケーションを図っていきたいと、リスクの共有を図っていきたいというふうに思っています。だからこれまでの経験を踏まえてバージョンアップしたということです。 産経新聞:対策本部会議の中で藤井部長と、最後、重症病床使用率の分母について議論を交わされたと思うんですけれども、その点、最終決定どうなったのかっていうのがいまひとつ分かりづらかったんですが、その点ちょっと確認できますでしょうか。 吉村:最終決定についてはモデル見直しの資料のとおりになりました。ですので重症病床の使用率の分母については250床をベースにします。そしてまず黄色の基準がつくのは、それが20%以上。そして非常事態の赤がつくのは60%以上。分母については250床です。ここはさまざまな意見はあるかと思います。もともと大阪モデルを作っているときの重症病床の確保病床数は224床でしたから。224床をベースに60%とかいろいろ作っていたわけですけれども、現在の重症病床は390床。倍近く確保しています。
延長必要と決断したのはいつか
ただ、基準となる分母っていうのは390じゃなくて250でやるべきだと。これは医療界からもやっぱりそういう大きな声も届いているということが1つと、やはり他の医療に制限を加えない範囲での重症病床というのは、医療界の評価としてはやっぱり250床ということなので、じゃあその250床をベースにして何%かと。60%、これはもう赤信号ですねと。20%を超えたら黄色信号をつけましょうと。そういうことですので、重症病床については、分母は250床をベース、一般医療にダメージを与えない、通常医療に制限を加えない範囲の250床ということをベースに大阪府としての独自指標、大阪モデルの医療提供体制については考えていきたいと思っています。 ただ、いろいろな考え方がありますから、今の病床が390床に対して何%を使っているのとか、そういったいろいろな数字はどんどん情報公開していきましょうということで、ホームページ上には、いろんなデータは公表していくと。大阪モデルの数値としたら250床を分母として扱うということに決定をしました。 産経新聞:すみません、最後にもう1点だけ。昨日の幹部会議の中で、まん防を延長すべきだという考えを知事ご自身、示されたと思うんですけれども、知事がご自身でまん防を延長必要と決断されたのはいつで、どのような決断があったんでしょうか。 吉村:やはりこの新規の感染の状況がどうしても増加傾向にある、つまり再拡大の傾向にあると、その予兆が見られるということ、それは非常に1つ目の大きなポイントです。実際、何がどうなのというと見張り番指標なんです。見張り番指標って4日連続、20代・30代の7日平均の前日増加比が1を超えるのが4日連続続けば見張り番指標を点灯するという基準を作っています。これはもう前から作ってる基準で、それが点灯すると、その後、感染再拡大、大きな波になる可能性があるということを見張り番指標として作って、今も公表してます。 実はこの間、見張り番指標がつきかけたポイントが2回あってですね。もうこれはつくだろうという、3日連続で、4日目でぎりぎりつかなかったということが1回あって、その後、また3日連続あって、4日目がぎりぎりつかなかったのが先週の日曜日で、実はもうそれつくだろうと準備はしておったんですが、1人の差でつきませんでした。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見7月7日 全文2に続く