確固たる自信と風格。サウジ戦で抜群の存在感。今の守田英正は日本代表における“第2章”がスタートしたところなのかもしれない
高度なボランチ像を形成してほしい
相棒の遠藤航が今季のリバプールで出番を減らしていることもあり、キャプテンをしのぐ存在感と重要性を見る者に印象づけている守田。この最終予選に入って一気に成長曲線を引き上げているのも、本人も言及する通り、アジアカップの苦悩と失敗が大きいのだろう。 「艱難汝を玉にす」という言葉もあるが、人間は逆境があってこそ、次なるステップに行ける。今の守田は代表における第2章がスタートしたところなのかもしれない。 「アジアカップの敗戦とか、僕が言ったこともそうだし、過去があって今があると思っている。監督もすごく話を聞いてくれるようになりましたし、間違いなくあれがあって今がある。今後はより一層、良くなっていくと思います」と本人も前向きにコメントしていた。 ここから全勝でW杯出場権を獲得できれば、守田は二度目の大舞台に力強くフォーカスできる。2022年カタールW杯は怪我がちでフル稼働できなかった悔しさもあっただけに、充実した状態で2年後を迎えられれば理想的。 「まだ先を見るのは早すぎる」と言われるかもしれないが、守田がどこまで高い領域に突き進むか本当に楽しみになった人は少なくないはず。 世界基準を熟知する長谷部誠コーチの助言も力にして、守田には過去の代表にはいなかった高度なボランチ像を形成してほしい。 まずは15日のオーストラリア戦をその一歩にしたいもの。森保監督も田中碧(リーズ)のボランチ抜擢を考えるかもしれないが、主軸の守田はそのまま使うはず。中盤のリーダーは4連勝のけん引役として再び異彩を放ってくれるはずだ。 取材・文●元川悦子(フリーライター)
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