【独占】ソフトバンク”熱男”松田宣浩が新型コロナ感染対策影響で「まだ30%の声しか出せない」のジレンマ
緊急事態宣言が発令され”国民総コロナ自粛”に入ったとき松田はネット上での”熱男リレー”を呼びかけた。最初は内川聖一、柳田悠岐とチームメイトにつないだが、そのうち他競技の選手や、芸能界にまで、どんどん広がり続けて、閉塞感のあった世の中に一服の清涼剤のような「元気と明るさ」を届ける役割を果たした。 「あれだけ爆発的に盛り上がったことはないですね。一度も会ったことのない人にまで広がりました。反響を見て? やってよかったと思います。自分たちに、あの状況で何ができるかを考えたとき、シンプルに思いを伝えることしかできないと思ったんです。それが熱男という短い言葉でした。みなさんに感謝です」 “熱男リレー”はプロ野球が再始動したタイミングで「終わり。自然消滅します」という。 新しいシーズンは開幕延期の影響を受けて143試合が120試合に短縮され、パ・リーグの開幕カードは、移動などの感染リスクを少しでも減らすため同一カード6連戦となる。 「五輪も143試合もないイレギュラーなシーズンになります。誰もが初めての経験。これに対応、順応するしかありません」 試合数が減っても「取り組み方は変わらない」という。 「最初から暴走、爆走するしかない。『いけるところまでいこう』と思っています」 ただ開幕は決まったが新型コロナが収束したわけではない。足元の北九州では、クラスターが発生など、早くも第二波が警戒されている。 「不安はある」という。 「移動に関しては新幹線、飛行機を必ず使います。不安はそこですね。すでに開幕している台湾、韓国は何時間もかけてバスで移動していると聞きます。日本は距離的に難しいですからね。チームでは、今回、これまでのような個別移動ではなく集団で移動するのですが、開幕したからといってコロナを忘れてはいけない。感染リスクはゼロじゃないんです。そこをずっと意識していく必要があります」 NPBとJリーグが共同で立ち上げた「新型コロナウイルス対策連絡会議」で専門家チームも「移動と宿泊に感染リスクがある」と指摘している。 NPBは80ページに及ぶ感染予防に関するガイドラインを作成した。球団も感染予防対策を選手に徹底する方向で、征先での外出なども「自粛します」という。