大阪府・吉村知事が定例会見3月25日(全文2)往来自粛要請は意味があった
危機意識の共有につながった
つまり往来にかかわらず、例えばちょっとした咳エチケットであったり、熱が出たらちょっと今日はやめとこうかとか、そういったいわゆる1人1人の感染拡大防止の危機意識の共有、僕はこれにつながったと思っています。今回クラスターを追い掛けたりいろんなことをやっていますが、やっぱり一番最後の最後、一番力になるのは1人1人の感染拡大防止の意識と行動だというふうに思っています。特に阪神間は経済圏域ですから、大阪は大都市なので、これは当然、経済活動をしないと成り立ちませんから、経済活動をしながらも一方でそういうリスクがあるから、できるだけ何かそういったコロナ3要素は避けようだとか、感染拡大はやっぱり注意しなきゃいけないよねと1人1人が思って、ちょっとした行動につながること、この積み重ねが僕は非常に重要じゃないかなというふうに思っています。そういった意味でも僕の呼び掛けっていうのは賛否両論あって反論も受けたりしていますが、そういう意味で大きな、僕は意味があったというふうに思っています。
科学的根拠の確認は?
読売新聞:関連で最後1点、その資料の科学的根拠なんですけれども、情報提供を受けてから知事の自粛要請まで時間があまりなかったと思うんですが、そのときに科学的根拠については確認はされていたのか。もし、していなかったのであれば、今までの期間でしたのかどうか教えていただければと思います。あの数字がどんな根拠に基づいていたのかを確認したのかどうか。 吉村:この数字については先ほど申し上げたとおり、いろんな資料も付いてますけども、国の専門家、いわゆるクラスター対策班の西浦教授が作成されたものだという確認は事前に聞いています。西浦教授といえば皆さんもご承知だと思いますけど、国のクラスター、専門家会議に入っておられるのと、あとは感染症の数理学研究の第一人者の方でもあります。その方が作られた数字だということ自体が、われわれにとっての根拠です。 テレビに出ている何々さんが言ってたとか、Aさん、Bさんが言ってたとかいうことであれば、これは本当にそれが正しいの、なんの根拠なの、そもそもそういうのだったらわれわれ応じませんから、いろんな意見がありますのでね。ただ、そこは国が持ってきた資料、説明した資料、そしてその作成者がそういう人だということをもって、われわれはこの試算を信用しています。それ以上の大半の方は、もう1回これは正しいですかとか、セカンドオピニオンとか、そういう類いのものではないと思っています。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見3月25日 全文3に続く