パナソニックパンサーズから大阪ブルテオンへ 大胆なリブランディングは覚悟の表れ
リブランディングで重要なのはMVVの発信
そもそもリブランディングする必要性は何か。特にチームエンブレムを変更するというのは、海外の有名スポーツチームでも行われている。日本でもここ数年、JリーグやBリーグなどでリブランディングを行うチームが増えている。チームエンブレムをスタイリッシュでシンプルなデザインにするのが特徴だ。あるチームの社長は、デザインをシンプルにすることで商品開発がしやすくなってグッズの売り上げが伸びたと功能を教えてくれた。ただ、久保田社長はリブランディングで重要なのはチームの理念などの説明や発信だという。 「リブランディングっていうのは、単純にチーム名を変えることではありません。どちらかというと、MVV(ミッション、ビジョン、バリュー)のところが大事。クラブが生まれ変わって何を目指して何のためにいるのかっていうことを、クラブ全員が共通していくことのために必要なこと。ファンの皆さんにもわかってもらいたいから、もうちょっと説明する機会を増やしていきたい。その地域の皆さんとかに応援してもらうのであれば、ファンの皆さんに向けて、もっと経営サイドで発信しないと応援してもらえない。今までは会社が(チーム運営を)持ってくれたから、ただ単に試合に行って応援してくれればいいだった。これからは、グッズも買ってもらわなきゃいけないし、チケットももっと買ってもらわなきゃいけないし、放送も見てもらわなきゃいけない。そして、どうしてそういうことをしてもらわなきゃいけないのか、きちんと説明しないと選手たち自ら言ってくれない。(チーム、選手、ファン、地域など)皆がハッピーになることをわかってもらうようにするのが自分たちの仕事と思う」(久保田社長)
同じパナソニック系列のスポーツチームであるサッカーのガンバ大阪も、2021年にリブランディングでエンブレムを変えた。当時、やはりサポーターやファンから賛否両方の反応が沸き起こったが、今では浸透している。久保田社長は、今回のリブランディングにおいて「ガンバ大阪のリブランディングは多く参考にさせて頂いた」という。