やる気が出ない、調子がイマイチなのは「5月病」? 季節の変わり目、知らないうちに蓄積している「隠れストレス」が原因⁉
季節変化や環境変化など日々の暮らしの中で、私たちは様々なストレスにさらされています。 【 表 】更年期におすすめな11種類の漢方薬 「自分は大丈夫」と思っていても、気づかないうちに蓄積していく「隠れストレス」が身体やメンタルの不調の原因になることも。 特に季節の変わり目は自律神経のバランスが乱れたり、環境の変化が大きなストレスに繋がりやすいです。 この記事では、これからの季節に蓄積しやすい「隠れストレス」や、心と体のバランスを整えるためのセルフケア対策などを、「+kampo(プラス漢方)」を運営する代表漢方薬剤師の笹森有起さんにお伺いしました。
季節の変わり目に起こる体の変化
4月や5月の季節の変わり目に注目してみましょう。 この時期は寒くなったり暑くなったり気温が安定せず、気圧の変化も大きくなりやすいです。また、冬に比べて1日の日照時間が一気に長くなることもあって、自律神経が乱れやすくなります。 体温調節がうまくいかなかったり、体内時計が狂ったりすることで、風邪をひきやすくなったり睡眠障害を引き起こしたりするケースが多いので注意が必要。 もちろん個人差はありますが、季節の変わり目は人間の体にとって少なからず「ストレス」になっているのは確かです。
五月病の原因は隠れストレス?
気候的な変化に加え、春は新生活がスタートする時期。 進学、就職、異動、引っ越しなどをはじめ、生活環境や身の回りの人間関係の変化が伴いがちです。 「五月病」は、これらの変化によるストレスが原因で生じる春特有の心身の不調。 ●気分が優れずやる気が起きない ●疲れているのに眠れない、寝ても疲れが取れない ●集中力や思考力が低下する ●食欲がなくなる ●動悸・めまい・吐き気が起こる ●胃腸の不調が続く 慣れない環境の中で忙しく過ごしているうちに、いつの間にか緊張や疲れが限界を超えてしまい、このような様々な症状が出てくることもあります。 誰もが五月病になる可能性がありますが、完璧主義、几帳面で真面目な性格だったり、1人で抱え込んでしまうような責任感の強い人は特に「隠れストレス」が蓄積しがちなので要注意です。