Intel×AMD×Qualcomm! 3プラットフォームの14型AI PC(Copilot+ PC)を検証 バッテリーの持ちが良くて静かなモデルはこれだ
バッテリー駆動時間はQualcomm機が圧勝
バッテリーの駆動時間は、3モデルが共通の条件でテストできるPCMark 10 Applicationsを利用した。バッテリー駆動時の画面の輝度は50%に調整している。 また、Windows 11の電源設定は「最適な電力効率」、離席検知で画面を消灯するプレゼンスセンシングは「無効」、バッテリー駆動時の省電力モードへの移行は「20%以下」で統一。Intel機とAMD機で設定できる「myHP」ユーティリティーのシステム制御設定は「SmartSense」を選択した。 結果は、Qualcomm機が21時間36分と他の2モデルを圧倒する長時間駆動を見せた。次はAMD機で15時間41分、Intel機は12時間11分だった。Intel機は高輝度/高解像度の有機ELディスプレイであることが響いているのだろう。
最も静音なのはIntel機
動作音については、CINEBENCH 2024(最低実行時間10分)を使ってアイドル時と高負荷時で計測した。システム設定関連は性能テストと同様で、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」、Intel機とAMD機で設定できるmyHPユーティリティーのシステム制御設定は「パフォーマンス」を選択している。騒音計は本体の手前から5cmの距離に置いた。 アイドル時については、どれもほぼ無音で低負荷時もほとんど気にならないが、高負荷時には差があった。最も静音だったのはIntel機で、高負荷時であっても静かな部屋でなければ気にならない程度の音に抑えられていた。 一方、Qualcomm機とAMD機は高負荷時には明らかに動作音が大きくなった。特にAMD機は外部GPUを内蔵しないビジネス機としては少しピークの音が大きめの印象だ。高いパフォーマンスを発揮できるぶん、冷却の必要性もあるということだろう。
Intel機が発熱を抑えAMD機も放熱性能は優秀
次にボディーの発熱、放熱性能を見よう。CINEBENCH 2024実行開始から約10分後のサーモグラフィーをFLIR ONEで撮影した。測定時の室温は約18度だ。システム設定関連は性能テストと動作音テストと同様で、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」、Intel機とAMD機で設定できるmyHPユーティリティーのシステム制御設定は「パフォーマンス」を選択している。 発熱の傾向はIntel機とAMD機が似ており、ヒンジ部からキーボード中央部の奥側にかけて熱を帯びるが、手がよく触れるパームレスト部までは伝わらない。発熱部の最大温度は、AMD機が47.5度に対し、Intel機は39.2度と低かった。 また、Qualcomm機の発熱はボディー左奥が中心となる。ピーク温度は46.3度、パームレスト部は最大で33.2度と体温より低いものの、Intel機やAMD機に比べるとパームレストまで若干熱が伝わってくる。
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