Intel×AMD×Qualcomm! 3プラットフォームの14型AI PC(Copilot+ PC)を検証 バッテリーの持ちが良くて静かなモデルはこれだ
新しいAI体験はQualcomm機が先行もIntel/AMDでも実装間近
AI PCがもたらす体験についても触れておこう。Microsoftが定める「Copilot+ PC」の要件を満たしたPCは、Windows 11が標準で提供するローカルAIアプリ(NPUでAI処理を行うアプリ)により、新しいAI体験を得られる。 現状では、Qualcomm機に導入されているArm版Windows 11のみが先行していて、イメージスケッチやテキスト情報から画像を生成する「コクリエイター」や、再生した動画にリアルタイムに翻訳字幕(現状英語のみ)を付けてくれる「ライブキャプション」、カメラの映像にリアルタイムにエフェクトを加える「Windows スタジオエフェクト」にもより高度な効果が加わっている。 さらに、ファイル/画像/テキストなどPC上で見たもの、操作したものを過去にさかのぼって探し出すことができる「リコール」機能も開発者向けのプレビュー版で実装されており、近日正式に実装される見込みだ。 Intel機やAMD機向けのWindows 11ではリコール以外の機能も正式実装が遅れているが、こちらもリコール機能を含めてプレビュー版では実装されており、いずれは使えるようになる。
AIに積極的にフォーカスする日本H 独自の体験も提供
また、日本HPのAI PCについては、Copilot+ PCの要件を満たすモデルに独自のマーク「HP AI Helix」を付与している。DNAのらせん構造をモチーフとしており、「AIのDNAをPCに組み込む」というコンセプトを表す。 今回取り上げた3モデルを含め、上記のロゴがあるモデルには独自のAIアプリとして「HP AI Companion」(テスト時点でβ版)と「Poly Camera Pro」がプリインストールされている。 「HP AI Companion」は、OpenAIが開発した言語モデル「GPT-4o」ベースのAIアシスタントだ。使いやすいよう「Discover」「Analyze」「Perform」3つのセクションに分かれている。 Discoverは、対話型インタフェースでさまざまな質問に答えてくれる。ビジネス用途やAI関連のトピックがあらかじめ用意されているので使い方の参考になる。 またAnalyzeは、PDFなどのドキュメントファイルの要約や比較が行える機能だ。Performは、ハードウェアモニターと連携し、PCの設定最適化やトラブル解決を助けてくれる機能である。 ちなみに、GPT-4oの無料版は回数制限があるが、現在、HP AI Companionは「HPアカウント」の作成/ログインすれば、回数制限なく無料で利用可能だ。高度なAI機能を追加コストなしで活用できる環境を手に入れられるのは魅力だろう。
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