体臭の原因は“約800種の皮膚ガス”と判明!「あの人臭ッ」と嫌われない方法を伝授
たびたびSNS上で話題になる「男性の体臭」。実際、電車で他人の強烈なにおいを感じてウッとひるんだとき、「自分も大丈夫かな?」と不安になることはないだろうか。
暑さが落ち着いた秋こそ油断禁物!ということで、イヤ~な体臭の原因とセルフチェック&ケア方法をご紹介。今回は体臭のスペシャリストである東海大学理学部化学科教授 関根嘉香さんにお話を伺った。
体臭はなんと約800種! 原因にあった対策をしないと意味なし
――電車で思わず「臭っ!」と思うにおいは、汗のにおいでしょうか? 今まで体臭は漠然とした存在でしたが、私の研究でおよそ約800種の皮膚ガスによるものだとわかったのです。ですので、一言で汗のにおいと言っても「汗のにおいを中心に、さまざまなにおいが混ざっている」というのが正しい答えになります。 さらには、体臭って発生源が異なるんですよ。 表面反応由来 汗や皮脂を皮膚の常在菌がパクパク食べたりした皮脂の酸化で、においを出す→汗臭、加齢臭、ミドル脂臭 皮膚線由来 汗腺や脂線を通った汗や皮脂から、においが発生する→汗臭 血液由来 血液中の化学物質からにおいが発生する→ダイエット臭、酒臭、疲労臭 以上、3つの発生源から約800種の皮膚ガスが出るわけです。発生源が変われば、対策も変わります。つまり、原因に応じた対策をしないと意味がないんですね。 ――的外れなケアをしてしまっている人も多そうです……。 例えばアルコール臭を抜くために、汗をかきにサウナに行く人がいます。血液由来の酒臭は、血液中を流れるアルコールが原因なので、汗をかいてにおいを消そう! というのは実は効果がありません。 ――身に覚えがあります……。そもそも、自分のにおいにはどう気づいたらいいのでしょうか。 1日着た下着をビニール袋に入れ口を縛っておき、外の空気を何度か吸って自分の鼻をリセットした後、その袋を嗅いでみてください。 鼻は、本来危険を察知するための器官なので、身近なにおいには慣れておかないといけない。なので、自分のにおいには、慣れていてむしろホッとするはずなのです。 しかし……「これは耐えられない!」という方は、何が原因かを探ってみたほうがいいでしょうね。