タイ 美術館&ギャラリーガイド。現代タイを考えるポリティカル/ソーシャルなアートスペース7選+α(文:福冨渉)
【オンライン】Museum of Popular History
タイの政治史や民衆運動における重要な「もの」を収集するというミッションのもと、デモのビラから、政治犯の残したノートの切れ端まで、様々なものを収集してアーカイブしているウェブ上の運動体だ。最近でははほかのスペースなどと協力して、実際の展示も開催するようになっている。 公式サイト:https://commonmuze.com Facebook:https://www.facebook.com/commonmuze/ X:https://x.com/commonners/
【オンライン】October 6 Museum Project / Documentation of Oct 6
前者は、1976年10月6日事件の資料を収集して、博物館を作ろうとするプロジェクト。冒頭で紹介したKinjai Contemporary の展示を主催した。後者は、事件の犠牲者の検死報告書から当時の新聞記事までを網羅的にアーカイブするウェブサイトだ。 公式サイト(Documentation of Oct 6):https://doct6.com Facebook(October 6 Museum Project):https://www.facebook.com/October6MuseumProject Facebook(Documentation of Oct 6):https://www.facebook.com/6tula2519 ようやく軍事政権の支配から抜け出したように見えたタイだったが、政治の状況は相変わらず安定していない。タイの人々が何と向き合って、どんな問いを立てて、どう動こうとしているのか、ここで紹介したギャラリーやスペースが、それらを理解する一助になれば幸いである。 なお本記事の執筆にあたっては、以下のみなさんにアドバイスをもらった。記して感謝する。 Special Thanks Juli Baker and Summer(ジュリ・ベーカー・アンド・サマー) Pandit Chanrochanakit(バンディット・チャンローチャナキット) Pavinee Samakkabutr(パーウィニー・サマッカブット) Prakit Kobkijwattana(プラキット・コープキットワッタナー) Tada Hengsapkul(ターダー・ヘーンサップクーン) 鈴木一絵(SEASUN)
Sho Fukutomi