「ドラCAP」で中日を応援 名古屋市役所で新1年生に贈呈式
プロ野球・中日ドラゴンズの野球帽を、地元・名古屋市の小学1年生全員にプレゼントする「みんなにドラCAPプロジェクト」の贈呈式が1日、名古屋市役所であった。子どもたちにスポーツを通じて地元愛を育んでもらおうと、4年前から毎年企画されている。今年はスポンサー企業や球団関係者らのほか、新1年生の代表も市役所を訪れ、中日のマスコット・ドアラから直接、帽子を受け取った。
スポーツ振興や地元愛育成のため約2万個を製作
名古屋市教育委員会が2013年から地元の野球やサッカー、バスケットボールなどの有名チームとスポーツ振興を進める「でらスポ名古屋」事業の一環で始まった。 名古屋市に本社を置く大手飲料・食品メーカー「ポッカサッポロフード&ビバレッジ」がスポンサーとなり、オリジナルの中日ドラゴンズキャップを製作。市教委を通じて市立の全小学校・特別支援学校265校に約1万9000個が配布され、今年度に入学した新1年生全員に贈られる。同級生との一体感の醸成や熱中症予防の効果も見込んでいるという。 この日は、中日ドラゴンズの吉川克也球団社長とドアラ、ポッカサッポロ社東海北陸営業本部の渡邊一史本部長と同社のマスコットキャラクター「レモンじゃ」が、市役所でドラゴンズブルーに白い「CD」のロゴや「2023」の赤い数字が入った真新しい帽子を披露した。つばの部分は1年目の水色、2年目の白色、3年目の黄色から今年は緑色に変わった。
河村市長は「大変ええこと。もっとちょっと勝って」と注文
河村市長は「この間も公園で(これまでの寄贈帽子を)かぶっている子がずらーっといた。大変ええこと。(中日ドラゴンズには)もうちょっと勝ってもらわんと」と話すと、吉川社長は苦笑い。「広島のように球団を盛り上げてもらうまちづくりを市長にお願いしたい」と返した。渡邊本部長は「我々も地元企業として精いっぱい協力したい」と述べた。 公募で選ばれた市内の新1年生7人はさっそく帽子をかぶり、「2つ上のお兄ちゃんがもらっていたので、自分ももらえてうれしい」などと満足した様子だった。 (関口威人/nameken)