維新躍進、減税全敗「悲しい」 統一地方選で名古屋・河村市長
維新躍進、減税全敗「悲しい」 統一地方選で名古屋・河村市長
名古屋市の河村たかし市長は24日、市役所で定例記者会見に臨んだ。前日に投開票のあった統一地方選の後半戦で、河村市長率いる地域政党「減税日本」から当選者は出なかった一方、日本維新の会が各地で議席や首長の座を獲得したことに対して、「これは私の一番悲しいこと」と述べた。その要因について「減税は(維新のように)国政政党でないから厳しい。(政見放送などで)テレビに出るチャンスがなくて、アピールできる時間がない」などと弁明した。 【動画】名古屋・河村市長が会見(2023年4月24日)
名古屋市議選の勢い、名古屋以外では広がらず
統一地方選では前半戦の名古屋市議選で善戦した減税日本だったが、後半戦では安城市議選、長久手市議選などに公認候補4人を立てたものの、いずれも落選した。 河村市長は「なるべくようけの人に出てもらおうとした。よう減税に手を挙げていただいた」と候補者をねぎらった上で、「自民党はボンボンばっか、世襲ばっかでろくでもないと思ってる人がようけおる。その受け皿が今のところ名古屋は僕らが細腕繁盛記みたいなもんだけど頑張っとる。大阪を中心に維新が立つと(自民党の批判票が)そこに入るということ」などと分析した。
閉館続く名古屋城天守閣「パッと開けるわけにいかない」
大型連休を控えて観光需要の回復が見込める中で、名古屋城天守閣の閉館が続いていることについては、「もともと(2018年5月から)入れんようになったのは地震対策。(現在のコンクリート製天守閣は)ものすごく耐震強度が低いので、パッと開けるわけにはいかない」と説明。 その上で「早く文化庁からお墨付きをいただいて、木造復元を成し遂げるのが重要」としたが、いまだに復元計画が進まないことに対しては「(市民に)謝るよりしょうがない」と釈明した。 連休明けには感染症法上の扱いが5類に変更になる見通しの新型コロナウイルス対策については、「自然免疫がやっぱり、すべてではないですけど、元気にやっていただくことが一番重要じゃないか」と述べた。 (関口威人/nameken)