市各局の業務内容など「動画にまとめてネットに」 名古屋・河村市長が会見
名古屋市の河村たかし市長は17日、市役所で定例記者会見に臨んだ。統一地方選の前半戦で名古屋市議選が終わったことを受け、市の各局の業務や課題などを15~20分ほどの動画にまとめ、インターネット上で公開するよう指示したと明かした。河村市長は「市民にとって選挙があって終わりではなく、名古屋市全体のあらましを聞くことは参考になる。自分が選んだ議員に『市がこういうことをやっているなら、議員にはこういうことをしてほしい』と言うこともできる」などと説明した。 【動画】名古屋・河村たかし市長が定例会見(2023年4月17日)
当選の市議へのレクチャー、公開が「当たり前」
市議選では新人15人を含む68人が当選した。選挙後は市の各局が業務内容などを各会派や新人議員ごとにレクチャーするのが通例だが、河村市長はその内容を市民にも公開するべきだと考えたという。特に今回、河村市長が率いる地域政党・減税日本から「普通の市民が出てきて(当選して)いる」からだとも述べた。 市には現在、総務局や経済局など20の局があり、それぞれが15分の動画を作れば5時間になる。河村市長は今月末の大型連休前には完成させることを想定しているというが、「(各局からはまだ)確たる返事はいただいておりませんので、どえりゃあ怒っとるところです。こんなことは市民へのサービス精神で、当たり前のこと。もしやらんかったら役人というのはどういう存在なのか」などと牽制した。
和歌山での爆発物事件「ショック」「国民に政治への怒り」
和歌山市で選挙の応援演説前の岸田文雄首相に向けて爆発物が投げられた事件については、「安倍(晋三元首相)さんのことがありましたので、こう立て続けに起こるのはショック。テロは絶対に許されんのでかばうわけではないが、貴族社会のような政治に対するふつふつとした怒りが相当、国民の間に広がっているのではないか」と述べた。 (関口威人/nameken)