東京五輪GKトリオ再集結の森保J、谷晃生は前回最終予選の窮地経験者「僕自身もすごく衝撃を受けた」
北中米W杯アジア最終予選に臨む日本代表が2日、高円宮杯JFA夢フィールドで始動し、東京五輪を共に戦った谷晃生(町田)、大迫敬介(広島)、鈴木彩艶(パルマ)のGKトリオが再集結を果たした。 【写真】「ものすごいメンツ」…リバプール豪華3選手に囲まれたMF長野風花 3人は国内組のみで臨んだ2022年夏のEAFF E-1選手権でも共に代表入りしたが、欧州組を交えたフルメンバーでの同時招集は今回が東京五輪後初めて。イタリアから帰国直後の鈴木はリカバリーのため室内調整となったが、大迫と谷は共にキーパートレーニングに励み、全員25歳以下の若き守護神たちによるポジション争いを印象付けた。 東京五輪で正GKを担った谷は練習終了後、報道陣の取材に応じ、3人のGKチームについて「関係性はすごくいいと思う」と笑み。「日頃から刺激をもらっているので、またこうして五輪メンバーで久しぶりにやれるのがすごく楽しみ」と期待を口にしていた。 現在はアジア杯で正GKを担った鈴木、昨年9月のドイツとの親善試合やW杯アジア2次予選で先発経験を持つ大迫がポジション争いをリードし、谷は彼らを追う立場。一方、W杯最終予選の経験という点においては、前回カタールW杯予選の大半に帯同した谷に大きなアドバンテージがある。 前回の最終予選初戦ではオマーンに敗れ、一時は1勝2敗という窮地も経験。谷にとってはオマーン戦が初のA代表ベンチ入りだったが、「あの時は代表に初めて入って3日後、4日後で、正直入り込めていなかった中での敗戦で、僕自身もすごく衝撃を受けた。なんとも表現しづらい感情だった」と振り返る。 それでも谷は「そこを経験している選手がたくさんいるので、そういったものが今回は必ずいい結果につながると思う」と断言。「初戦を落として世間からも厳しい声があったと思うし、その中で代表チームが一つになって勝っていく姿を一緒に戦いながら見てきた。でもそうならないように今回は初戦からやれることをやらないといけない。もちろん時間はないと思うけど、チームとしてやるべきことを明確にやれたら」と意気込んだ。