ヒットコンテンツメーカーの哲学、高橋弘樹氏の挑戦と成功するクリエイティブの秘訣
おもしろいなと思ったらフットワーク軽く出演依頼をしよう、というところがあって。成田さんのことを知ったときもそうだし、最近だと石丸伸二さん(前 安芸高田市長)に話を聞きに行ったのもかなり(石丸さんが有名になる)初期のころですね。地方の番組を見る機会が多いんですが、広島のテレビ局が作った、1年くらい追いかけた安芸高田市のドキュメンタリーを見て、それがめちゃめちゃおもしろかったんですよね。それでこの方は興味深いと思って出ていただきました。
――直感で、このおもしろい人で作りたいなと思うのでしょうか。それともマス層にも受けそうだなという算段で考えているのでしょうか もう好奇心ですね。おもしろいなって興味があって。 フットワークが軽くて打席数が多いので、その中からマス受けする人が出てくるのかもしれないですね。 ――じゃあ結果として高橋さんの感性が、そのまま多くの人もおもしろいと思うチューニングになっているんですね。テレ東時代の経験からそこに至ったのでしょうか テレ東時代に作ってきたもので多かったのは、いわゆるテレビ局のゴールデン(で放送するマス向け番組)だった気がします。「家、ついて行ってイイですか?」もそうですし。“テレ東で成功するゴールデン”が僕の感性を育ててくれたかもしれないです。 いわゆるゴールデンであり、マス向けなんですけれど、でも他局と比較するとエッジが効いているので、いわゆる深夜番組とかサブカル好きな人も食いついてくれるような番組をうまく作れました。これって幸せだったなという感じがありますね。 ――どのようなところからインスピレーションを持ってくるのでしょうか 日々の暮らしの中で、自分の心が動いた瞬間を企画に変化させることが多いです。 今は生活の大半が仕事になっちゃっていますから、仕事の中で感じたことを企画にすることが多いです。プライベートの時間が多い人はプライベートから、恋愛が多い人は恋愛からっていうことになるかな。