ヒットコンテンツメーカーの哲学、高橋弘樹氏の挑戦と成功するクリエイティブの秘訣
YouTubeでもテレビほどじゃないですけど、そういったことにチャレンジしたい想いがありました。
――幅広い人に届けるという思想がありつつ、どういった部分で他のコンテンツとの差別化を図っていったのでしょうか たとえば、ちょっとエンタメっぽさがあるとか。それと、ドキュメンタリー的な要素を意識していますね。単なるトークだけど、その中にドキュメンタリーがあるとか。 あと、ビジネス動画メディアって名乗っていますけど、ビジネスパーソンに必要なのはビジネスの話だけじゃないみたいな思想はあって、「ビジネスパーソンのための物理学入門」とか、「まったりFUKABORIN」っていう先端技術の研究者を紹介するコンテンツがあります。ビジネスにとって必要なのって、市況とか経済だけじゃなくて教養全般だ、みたいな意識は他のメディアより強いと思います。 ――前述の書籍内で、ドキュメンタリーも観測者がいる以上、ストレートな事実ではなく観測者によるストーリーテリングになっていると語られていますね。高橋さんが経済メディアを通して伝えたいストーリーがあるということでしょうか ドキュメンタリーもやっぱり物語になっている気がしますね。たとえば情報を引き出すことを目的とするなら、1時間でこういう質問項目があって、それを一問一答していくっていうやり方もありなんですけど、僕らは一問聞いて、その答え次第で次に何を話すかを考えながら話を進めていきますから。 そこから見たいものって何かなっていったときに、その人の話す学びだけではなくて、姿勢とか、人間性の部分も見たいとかってなりますよね。 ――なるほど、プロデュース・演出・ディレクターからファシリテーターまで一気通貫して行う高橋さんであり、「ReHacQ」だからこそ、生み出せている魅力があるということですね
ヒットメーカーの発想法
――成田悠輔さんや東出昌大さん、YouTuberのスーツさんとか、コアな知名度はあるのに、あまりマスでは見かけなかった方をよく起用されるのはどういった考えからでしょうか