ペレス、F1からの早期引退のうわさを否定「考えたことはあるが、最低あと2年は走るつもり」
レッドブルのセルジオ・ペレスは、F1から引退する時が近づいていると感じてはいるものの、今のところやめることは考えておらず、引退するタイミングは自分自身で納得して決めたいと語った。 【写真】2022年F1第20戦メキシコGP 3位のセルジオ・ペレス(レッドブル)と応援に来た家族 2024年シーズンはペレスにとって特に厳しいシーズンとなっている。チームメイトのマックス・フェルスタッペンがドライバーズ選手権をリードし続ける一方で、ペレスは第18戦終了時点で、ランキング上位8人のなかで今年勝利を挙げていない唯一のドライバーだ。 実際、ペレスは13戦連続で表彰台を獲得しておらず、前回表彰台に上ったのは4月の中国GPだ。 ペレスの契約は今年、2026年末まで延長されたばかりだが、その後の不振から、レッドブルは契約を打ち切って彼を降ろすのではないかという推測が持ち上がった。サマーブレイク後の交代は行われなかったが、最近では、2025年を前に引退するといううわさも一部でささやかれている。 こうした状況のなかで、ペレスは、F1から引退することが頭に浮かんだと認めている。しかし、その時には続けるという決断にすぐに至ったということだ。いずれは引退する時が来るが、そのタイミングは外部からの圧力ではなく、自分自身の意志で決めたいと、ペレスは考えている。 「この6カ月の間にこのことについて考えたことはあるが、決断するのに3秒しかかからなかった」とペレスはDAZNに語った。 「結局のところ、長年続けてきた場合、諦めてやめるのは楽なやり方だ。でも、僕は自分がそんなことをしたら、決して自分を許せなかっただろう」 「誰かに言われた時ではなく、自分で望む時に、キャリアを終えたい。それが僕の大きな目標だ。自分の将来を自分で決められるようでありたい」 「正直言って、今のところ意欲にあふれているし、本当にF1を続けたいと思っている。F1を楽しんでいるんだ。もちろん、うまくいっている時には心から楽しいし、うまくいっていない時を楽しむことも学ぶものだ」 これまでF1で優勝6回、表彰台39回を獲得しているペレスは、すでに成功したキャリアを築いていることを自覚している。そして、34歳の今、キャリアを終える時が近づきつつあるとも感じている。 「今のところ、僕の契約はあと2年残っている。F1での2年は長いが、終わりが近づいていることは分かっている」とペレスは言う。 引退の時期を決めるにあたり、家族が重要な役割を果たすだろうとペレスはほのめかしている。43歳になってもレースを続けているフェルナンド・アロンソとは異なり、ペレスは40代になっても自分がF1で走っているとは思っていない。 「たとえばフェルナンドのように、自分がここでレースをする姿は想像できない。あの年齢で彼が成し遂げたすべてのことを、大いに尊敬する」とペレス。 「やりたくないというわけではないが、小さな子どもがいるので、彼らともっと多くの時間を過ごしたい。結局のところ、彼らが引退を決める際の理由になるだろう」 レースカレンダーが24戦に拡大されたことも、ペレスがF1キャリアの長期的な将来について再考するもうひとつの要因だ。 「年間24戦もあるので、カレンダーはすでに複雑なものになっているが、少なくともあと2年間はここにいるつもりだ」とペレスは付け加えた。「とはいえ、僕がF1に長くいることはないだろう」 [オートスポーツweb 2024年10月04日]