自律神経が整い、心もほぐれる「朝・昼・晩のルーティン」
夜のルーティン
頑張った一日の終わりには、心にも体にも優しい行動を心がけるようにしてください。 ・就寝の90分前に入浴する 私たちの体は、体温が下がるときに眠くなるため、寝る90分前にお風呂に入ることを心がけましょう。入浴で体温を上げ、下がっていくタイミングでベッドに入るのがポイントです。また、無理して長風呂をしたり、熱いお湯に浸かったりすると、交感神経が過剰に刺激されます。39~40℃のお湯に15分ほど浸かれば充分です。 ・「涙活」で心身をリセット 涙を流すとストレスホルモンが減り、セロトニンの分泌が活発になることがわかっています。中でもとくに自律神経を整えるのは、感動したときに流れる涙。夜のリラックスタイムは、ぜひ心温まる映画や小説、音楽に触れ、感動の涙を流しましょう。 ・寝室の照明はオレンジ色に 照明の色は、自律神経のバランスに少なからぬ影響を与えます。青白く、照度の高い光は交感神経を優位にするため、寝室は、オレンジ色など暖色系の柔らかい照明にしましょう。リラックス効果が高まり、快眠につながります。 ・寝る1時間前にはスマホを閉じる スマホやタブレットから発せられるブルーライトを浴びると、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑制されます。その結果、睡眠不足になったり自律神経が乱れたりする原因に。寝る前の1時間は、スマホと距離をとりましょう。 また、枕元にスマホを置いて寝るのも、電磁波の影響で睡眠の質が下がります。スマホでアラームをかける際は、できるだけ離れたところに置いて寝るようにしましょう。
心のコリがとれたら、毎日が楽しくなる
ここまでにご紹介したルーティンを日々、一つでも多く実践すれば、心は少しずつ、けれど確実に、ほぐれていくはずです。心のコリがほぐれると、一人で抱え込んでいた「なんとなく不安」が消えて毎日が楽しくなったり、体が軽くなって前向きな行動を起こせるようになったりと、いいことがたくさん起こります。 自分の心身の調子が整うと、他人にも優しくできるようになるものです。すると、仕事や人間関係がうまくいくようになり、さらなる幸せの循環が生まれるでしょう。みなさんが心のコリから解放されることを願っています! 【前田祐樹(まえだ・ゆうき)】 自律神経・慢性腰痛専門整体院natura─ナチュラ─院長。柔道整復師として整形外科や整骨院で勤務後、独立。3万人以上を診てきた経験を活かし、自身のYouTubeでは自律神経のセルフケアについて配信。著書に『ひとりでできる! 心ほぐし』(マイナビ出版)などがある。
前田祐樹(自律神経専門整体師)