友達いるけどクラスに居場所がない?―でか美ちゃんが経験したうつ病のきっかけ #今つらいあなたへ
テレビのバラエティ番組への出演をはじめ、音楽活動やコラム執筆など、ジャンルを問わず活躍するでか美ちゃん。2021年12月に旧芸名「ぱいぱいでか美」から改名した際にも話題になりました。そんなでか美ちゃんは、過去にうつ病を経験し、今でも気分が落ち込むことがあるといいます。また2015年にはTwitter上でいわれのない誹謗中傷に悩んだことも。さまざまな苦難を乗り越えてきたでか美ちゃんにお話を聞きました。(取材:たかまつなな/笑下村塾/Yahoo!ニュース Voice)
高校3年時に自分の居場所が分からずうつ病に
――うつ病になったきっかけは? でか美ちゃん: 高校が進学校だったのですが、私は芸能界に行くと決めていたので専門学校のAO入試を受けました。進路が決まるのが早かったので、まだ勉強している友達の邪魔をしたくなかった。そこから「私は目障りなんじゃないか」「受験終わっていいなと思われているのでは」みたいな被害妄想から入って。授業で先生が私に「分かる?」って聞きに来てくれるんですけど、「私よりもほかの子に教えてあげて」って思ったりして、学校に行きづらくなってしまいました。それで親がメンタルクリニックに連れて行ってくれてうつ病と診断されました。 自己肯定感はめちゃめちゃ低かったのに、学級委員をやったり目立ちたがりではあったんです。今思うとそういう役職がないと、うまく立ち回れなかったのかも。だから、クラスで居場所が分からなくなったのをきっかけに、グーンと下がってしまいました。 ――気を紛らわせる手段はあった? でか美ちゃん: 普段は電車通学でしたけど、親が「学校に行きたくなったら車で送ってあげる」と言ってくれて、学校も協力してくれました。診断された時はショックでしたけど、薬を飲めば学校に行けるというポジティブな要素も見つかったし、落ち込んでも「うつだから仕方ない」と冷静な自分もいました。 普段は元気ですが、今でも消えてしまいたいと思う瞬間は正直あって、これからも付き合い続けていく病気なのかなと思っていますね。ふさぎ込んでいる時に一歩踏み出すのは難しいですが、調子が悪い時は風邪を引いたら病院に行くような感覚で、今でも気軽にメンタルクリニックに行っています。そういう選択肢があれば、それほど悲観的にならずに済むのではないでしょうか。