部屋が散らかるのは自然界の法則! 仕組みを作って、家の中にある地雷を撤去しよう
片づけられないと悩む人は多い。そんな片づけを習慣化することで部屋がきれいになるだけではなく、人生までも変わる――。大人気のお片づけ習慣化コンサルタント、西崎彩智さんはそう提唱する。今回は片づけの仕組み化について西崎さんの最新刊『人生が変わる片づけの習慣 片づけられなかった36人のビフォーアフター』(朝日新聞出版)から紹介する。 * * * 片づけをしてもすぐにリバウンドしてしまう人は、片づけをいつも行き当たりばったりでやっていて、「仕組み化」がうまくできていないのかもしれません。片づけは不要なモノを家から出していくことがまず大事ですが、「仕組み」を見直すと、グンと暮らしやすくなりますし、片づいた部屋をキープできるようになります。「仕組み」を作るときにまず大切なのは、ゴールの設定。 自分はどんな暮らしをしたいのかを考えて、そこから逆算した家づくりをすることです。多分、ほとんどの方が家族みんなが生活しやすくて、住み心地がいい家を目指していると思います。そのためには、必要なものがすぐに取り出せて、かつ戻しやすい部屋である必要があるでしょう。当たり前のことのようですが、実はこの仕組みがうまくできていなくて、「使いづらさ」をそのままにしていることが多いんです。 それは小さなストレスのようで、実は毎日重なっていく大きなストレス。家族関係の悪化にもつながりますし、そのまま見逃しておいていいはずがありません。仕組み作りには大きく分けて、「どこに置くか=場所」と「いつ何をやるか=時間」の二つがあります。 ■場所の仕組み化 「必要なものがすぐに取り出せて、戻しやすい」仕組み作りは、モノを置く定位置が決まっているか、その場所は動線上にあるか、出し入れがしやすいか、などを検討していきます。「これがベスト」という正解はなく、部屋の間取りや、家族一人ひとりの動線によって違ってきます。一度、改めて家族の部屋の中での動きを観察し、置く場所や収納スペースを再検討してみるといいかもしれません。