【2024年注目のご当地コスメ】香川県小豆島発!大人の乾燥肌を救う、農薬不使用のオリーブオイル
日本に多く存在する、その地の恵みを生かしてつくられた「ご当地コスメ」。肌や環境に優しく、大人が使っても満足できる高機能なコスメを厳選してお届けしてきた。今回は、日本で初めてオリーブの有機栽培に成功した、小豆島のオリーブ園がつくるシンプルなオーガニックスキンケアコスメをご紹介する。
国産オリーブを牽引する香川県小豆島
香川県の北東部に位置する小豆島は、瀬戸内海で淡路島に次いで二番目に大きな島。年間を通して温暖で雨が少ない瀬戸内型気候で、過ごしやすい気候だ。明治40年に当時の農商務省が三重・香川・鹿児島を指定してオリーブの試験栽培を開始したところ、小豆島のオリーブだけが栽培に成功。オリーブ農家の人たちのたゆまぬ努力の甲斐があり、現在も国産オリーブを牽引。現在は、瀬戸内海沿岸だけでなく、九州や関東地方でもオリーブが栽培されるようになった。
日本初・オーガニックオリーブオイルが誕生
そんな小豆島で、日本で初めてオリーブの有機栽培に成功したのが「山田オリーブ園」。山田オリーブ園の山田典章さんに有機栽培に至るまでの苦労やオリーブ栽培で大切にしていること、そして化粧品をつくるに至った経緯をお聞きした。 「オリーブを枯らしてしまう害虫オリーブアナアキゾウムシや、実や葉に病斑ができる炭疽病の発生など、農薬を使用しないオリーブ栽培は試練続き。ですが、畑に生きるオリーブや草花、虫たちの小宇宙を継続させていくために、命を殺す薬は使いません。オリーブアナアキゾウムシは1匹ずつ手で捕まえて駆除します。炭疽病は、実が熟すほどに増えていく傾向があるので、実が熟す前に収穫したりして対策。毎日1本1本、オリーブの木との会話も大切です」(山田さん)
そして、収穫したオリーブを鮮度が落ちないようできるだけ早く搾るために、企業に委託するのではなく自家搾油しているのも山田さんのこだわりだ。汚染の可能性があるため有機以外の原料の取り扱いは一切行わない。品種や熟度など実の状態を数値的に計測し、記録を残す徹底ぶりだ。