【初テスト】楽しそう!乗ってみたい!フェイスリフトされた「トヨタ GRヤリス」更なるパワーと専用開発スポーツATは速い!
マイナーチェンジされたトヨタ GRヤリスをサーキットで初ドライブ。
トヨタはGRヤリスを改良し、280馬力のパワーと新しいオートマチックスポーツトランスミッションを搭載した。我々は、この楽しいクルマでサーキットを走った!
私たちは「GRヤリス」に興奮した。軽量、全輪駆動、マニュアル変速機・・・。しかし実際には、ビールの広告がアルコールフリーしかなく、自動車は電気自動車しかないはずの時代に、あえてこのようなワイルドな車を市場に投入したトヨタの度胸をもっと称えるべきなのだ。
その理由はいたって簡単で、トヨタはガソリンの血を引く会長がいまだに指揮を執っている数少ないメーカーのひとつだからだ。豊田章男は”マスタードライバーのモリゾウ”としても知られ、根っからのモータースポーツエンスージアストである。彼はテストドライブ中に自らハンドルを握り、WRCのプロフェッショナルであるセバスチャン オジェやヤリ マティ ラトバラ(現トヨタ ガズーレーシングWRCのチームボス)と次の開発ステップについて話し合うのが大好きなエンスージアストだ。
そのようなボスは、社会的な慣習や、やっていいこと、理想主義的な時代の流れのためにやめなければならないことなど気にしない。加えて、トヨタはハイブリッドのパイオニアであり、代替駆動システムにあまり手をつけてこなかったことを非難される筋合いはない。
「GRヤリス」の販売の成功は、楽観主義者をも驚かせた。トヨタはヨーロッパで18,000台以上の「GRヤリス」を販売することができたが、これは予想されていた販売台数のおよそ2倍であった。しかし、トヨタはGRヤリスで儲かるのだろうか?それは問題ない。なぜなら「GRヤリス」はWRC用の妥協のないホモロゲーション取得用として開発されたからだ。
規定は2500台だが、トヨタはその10倍を生産した
ノーマルの「ヤリス」に3ドアバージョンはないが、豊田章男はスポーティな外観と、空力的に有利な大型スポイラーを組み込むためのフラットなルーフラインを望んだ。FIAを満足させるためには2,500台を生産する必要があったが、世界ではその10倍以上が生産された。 目標台数はとっくに超過していたため、多くの人々は日本メーカーがもう「GRヤリス」を生産中止にするのではないかと心配した。豊田社長は忠実なファンに耳を傾け、フェイスリフトにゴーサインを出したのだ。結局のところ、市場調査の結果もユニークな言葉を発している。