【初テスト】楽しそう!乗ってみたい!フェイスリフトされた「トヨタ GRヤリス」更なるパワーと専用開発スポーツATは速い!
シャシーの剛性を高め、ボディのロールを抑制
トヨタは、溶接と接合箇所を増やすことで基本的なシャシーの剛性を高め、フロントショックアブソーバーは、圧縮時の荷重をより分散させるために、1つのピボットポイントだけでなく、3つのピボットポイントでボディにボルト止めされている。ダンパーレートも少し硬くなっている。
新型「GRヤリス」は一見、マイナーチェンジ前のモデルのように見える。最も印象的なのは、開口部が大きくなり、前輪の周りに空気を流すエアカーテンを備えたフロントバンパーのデザインが変更されたことだ。メインラジエーター前のグリルは、プラスチック製からスチール製になった。
リヤのエアダクトにも細工が施されているが、ここではリバーシングライトとサードブレーキライトがライトストリップに組み込まれているのが目を引く。前者はテールパイプの間の下部が傷つきやすかったためで、ハイマウントストップランプはスポイラー内蔵から下方に移動している。その理由は、アフターマーケットのスポイラーを取り付ける際に邪魔だからだ!
そして、全体の走りはどうだろう? 先代との違いに気づくだろうか?トヨタは、ハラマサーキットのピットレーンで新旧2台の「GRヤリス」を用意してくれた。まずは新型のマニュアルギアボックスからスタートするが、まずは慣れないレーストラックに慣れる必要がある。
ATで乗るGRヤリスは別物
ドライビングエクスペリエンスは慣れ親しんだもので、ボディのロールが少なくなり、高速カーブでの限界では、オーバーステアとアンダーステアを分ける綱渡りのようなコントロールで、いつものように踊る。一方、パワーアップした分はそれほど体感できない。加速はおなじみのパンチがある。ただ、トップエンドまであっという間なのがもの足りない。 次のスティントでは、フェイスリフト前のGR ヤリスに乗った。特にフロントアクスルは、コーナリング時のグリップ感が大幅に低下し、高いシートポジションと煩わしい位置にあるルームミラーがますますイライラさせる。改めて新型が良くできていることを感じることができた。