【独占】NIGO®×モンクレール×メルセデス・ベンツという異色のコラボとは?
●The exclusive Mercedes‑Benz G-Class Past II Future
──〈モンクレール〉と〈メルセデス〉はどのように繋げていったんですか? NIGO® まず〈モンクレール〉のロゴに〈メルセデス〉の「スリーポインテッド・スター」を組み合わせて新たなロゴを作りました。服に関しては〈ベンツ〉って1980年代のNYの成功したラッパーたちが乗る車というイメージがあり、その文化は冷静に考えたら面白いなと。
──EPMDみたいな。 NIGO® そうそうそう(笑)、80年代のヒップホップ的な。そして、あの時代の〈ベンツ〉はシートがチェックだったりするんですよね。そこから着想を得てチェックのシャツを作ったりしていきました。一方で〈モンクレール〉は昔のアウトドアなイメージがあるので、70~80年代のスポーツ的なイメージでグラフィックを作っていったりしました。そのインスピレーションで上質なスカジャンも作ったり。僕と言えば期待されるのはスカジャンなので(笑)。キャップなどに使った〈モンクレール〉のロゴはアーカイブから復刻させました。
●Moncler x Mercedes-Benz by Nigo
──トータルでどれくらいデザインしたんですか? NIGO® 全部で30ルックくらいあったかな。すべてサンプルまで作りました。〈モンクレール〉といえばダウンなので、ダウンも結構あったのですが、ローンチが2025年4月ということで最終的には半分くらいに落ち着きましたね。
──車両が覆われて吊り上げられていたティザー動画も印象的でした。その意図は? NIGO® ルーフトップのコンセプトで作りました。車のような本来は地上にあるべきものが上にあったら何か変な感じがして、それが面白いなと。全体を覆ったのはコンセプトモデルの発表前に公開される動画ということで焦らしですね。
──アートピースの後部に搭載されたスピーカーは? NIGO® デヴォン・ターンブルによる〈Ojas〉のサウンドシステムです。〈Supreme〉のショップやNYの〈USM〉ショールームでもサウンドシステムを手がけているのですが、それが結構すごくて。〈Ojas〉のサウンドシステムで自分がもっとも好きなジャズをかけたときは、その没入感に感動しました。