【独占】NIGO®×モンクレール×メルセデス・ベンツという異色のコラボとは?
──今回のコラボレーションはいかがでしたか? NIGO® オファーをいただいたのは昨年ですが、当初はなかなか進みませんでした。〈KENZO〉のショーもあったりと忙しくて、うーん……という感じで自分もコンセプトを出し切れなくて。1980年代の成功したラッパーというイメージやムードを理解してもらうのも難しかったです。僕のデザインのプロセスとは、そういったカルチャーを気持ち的に乗せていくことが大事なので。ただ、実際に進み出したら〈モンクレール〉のデザインチームとは噛み合いました。その結果、すごく上手くいって良いコレクションができました。一方で、イタリアのブランドとパリのメゾンの違いも分かり、学びも多かったです。
──〈KENZO〉と〈モンクレール〉、ディレクションは同じでもアウトプットは変わるということですか? NIGO® 基本的には同じ人間のコンセプトのもとで作っているのですが、デザインチームが変わると自分のデザインがどこか違うものになるんだなぁ、という発見があったのは面白かったですね。
text_Yoichi Nishio